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用語解説
「ビジネス・ペップトーク」索引の用語を解説
<あ>
Yes・But法
相手の意見・主張に、いきなり 否定・反論するのでなく、いったん共感(Yes)を示してから自身の主張(But)をすることで 、こちらの提案を受け入れやすくする話法。
イメージトレーニング
実際に体を動かすことなく、
動いている自分の良いイメージを思い描くことで、実際に動くときの集中力を高め、良い結果を導くためのトレーニング手法。
インセンティブ
やる気を起こさせ、目標を達成させるための刺激。販売員の場合、自身で売った商品の売上高の何%かが報酬となる、といったシステムを提示し、販売意欲を喚起。
OJT(On the Job
Training)
上司(先輩)が部下(後輩)に対し、具体的な仕事を通して必要な知識・技術・技能・態度などを計画的かつ継続的に指導し、修得させ、力量を向上させる活動。
<か>
ガイドライン
組織・団体において、構成員が行動するにあたって守るのが好ましいとされる指標、指針、規範(ルール・マナーなど)を明文化し、具体的な方向性を提示したもの。
企業防衛
企業の周囲に存在する様々な危険要因(景気変動、経営陣の事故・病気、反社会勢力など)から企業を守り、健全な経営を維持するための取り組み。
企業体質
社員の価値観、組織風土、経営戦略、経営管理力、営業力、商品力、財務体質など、企業を構成する様々な要素を総合的に「強い・弱い」「良い・悪い」で表したもの。
QC(Quality Control)
顧客に提供する商品やサービスの「品質管理」を目的とした活動体系。問題の把握、原因の追究、解決策の案出など、活動を行う各段階において科学的に考察。
QCサークル(Quality
Control Circle)
同じ職場内で「品質管理」を自発的に小ループに分かれて行う活動。自己啓発、相互啓発を行いながら、職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うもの。
キーワード
重要な意味を持つ言葉。本書では、その言葉を聞いただけで、本来の目的や目標が脳裏に蘇ったり、モチベーションがアップしたりするような力を持つ言葉。
計画
目標を達成するための活動(または戦術)を実施するにあたって、5W1H(誰が・いつ・何を・どのように・どうする等)を具体的に定めること。
経営資源
組織の成長を支える重要な要素で、主に三大経営資源「ヒト(人材)」「モノ(設備)」「カネ(資金)」を指す。近年は「情報」「時間」も経営資源として重視される。
KJ法
文化人類学者の川喜田二郎氏(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案したもので、様々なデータをカードに記入し、テーマ・種類別に分類・整理する手法。
顧客志向
企業活動の方向性や目標を、「顧客の要求や欲求」を満たすこととし、顧客が喜ぶ商品・サービスの提供が自社を発展させるという、マーケティングの基本的な考え方。
顧客満足(CS:Customer Satisfaction)
顧客が満足を感じる時に物品購入が進むとの考え方で、顧客満足度を高めることが、消費者のリピーター化(繰り返しの購入)につながり、良いとするマーケティングの発想。
5W1H
抜けや漏れのない情報伝達や計画立案などに有効な、Who(誰が)・When(いつ)・What(何を)・Where(どこで)・Why(なぜ)・How(どのように)の6つの切り口。
コーチング
人材開発の技法で、一方的に指導するティーチングと異なり、対話によって相手に気づきを与え、自発的な行動を促す手法。傾聴・質問・受容(承認)の3つのスキルが重要。
コーポレートブランド(企業ブランド)
企業の商品やサービス、もしくは企業そのものが持つ個性やイメージ。信頼感や高級感など、商品を購入したりサービスを受けた消費者が抱く企業に対する価値。
ゴール
目的達成に向けた最終的な目印。あるいは、同じ事業目的の企業でも、ゴールの尺度は各々異なることから、どの程度、目的を達したら成功と言えるのか、という尺度。
ゴール・ペップトーク
本番を目前にして、ゴールに向かって突き進む部下や後輩に対し、上司や先輩が相手の力を最大限に引き出すために語る、ポジティブで力強く背中をひと押しするトーク。
<さ>
サーバントリーダーシップ
従来のリーダーシップが「教え導く」タイプであるのに対し、部下を主役として「サーブ(奉仕)する」というタイプの新時代的な発想。年功序列が崩壊した現在の組織論の中核。
CDP(Creer Development
Program:能力開発計画)
社員個々のキャリア形成を、中長期的な視点で支援する仕組み。キャリア目標を定め、達成するために必要な人事異動、OJT、研修などを計画的に積み重ねるもの。
して欲しい変換
相手のモチベーションを高めるために、「〜するな」という否定形ではなく、「〜しよう」という肯定形で伝達すること。ペップトークにおける二大発想変換の1つ。
シナリオ
舞台や映画撮影の現場で用いられる、物語のストーリーや場面設定、登場人物の台詞等をまとめた、全体像が分かる設計図的な役割を果たすテキスト。
ストレスチェック
労働者が医師や保健師等の指導に基づき、職場での精神的な圧迫度合や疲労度合をチェックすること。2014年、従業員50名以上の事業場での義務化法案が可決。
3S(生産性向上の3S)
生産性向上に必要な3段階の視点Simplification(単純化)Specialization(専門化)Standardization(標準化)の頭文字を取って表現したもの。
生産性向上
より少ない労力と投入物(インプット)で、より多くの価値
(アウトプット)を産みだすこと。生産現場での生産量に限らず、サービスの質や社員の動き方にも適用される考え方。
セクハラ(セクシャル・ハラスメント)
相手の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的な言葉や行為。上司が部下に対して行うケースが多く、職場の人間関係を悪化させ、生産性を著しく阻害するもの。
セルフペップトーク
重要な局面を迎える時や、精神的に落ち込んだ時など、自分自身に語りかける勇気付けや励ましを目的としたポジティブなトーク。337拍子や575の節に乗せた言葉も有効。
ゼロベース
戦略や企画を考える場合、問題解決に取り組む場合など、新しい発想が必要な時に求められる考え方で、先入観や思い込み、過去の情報などを一切排除した白紙の状態。
戦略
目的を果たすため(ゴールに到達するため)、どのような方法が効率的かつ効果的であるかを、長期的な視野と複合的な思考でとらえ、経営資源を運用する技術。
戦術
戦略を遂行するため(目標を達成するため)の手段であり、誰がどのように動けばよいのかを、短期的な視点と具体的かつ実践的な切り口で考え出されたもの。
<た>
タイムマネジメント
単なるスケジュール管理と異なり、目標達成に向けて「何をすべきか」を積極的に盛り込みながら、単位時間あたりの生産性を上げるために、最も効率的な時間配分を行うこと。
団結したい症候群
20歳代前後の若者は、携帯電話やTVゲームの普及により個人の殻に閉じこもりがちだが、少しのきっかけで見知らぬ人と連帯・団結する傾向があること。
TQC(Total Quality
Control)
QC(品質管理)の概念を、製造部門以外(設計、購買、営業、マーケティング、アフターサービス等の各部門)に適用し体系化した、統合的(全社的)品質管理のこと。
ティーチング
人材開発の技法で、部下や後輩の経験や知識が少ない場合、相手から答えを引き出すコーチングと異なり、知識や心構え等を、5W1Hを明確にして具体的に教えること。
捉え方変換
ネガティブな状況や言動を、ポジティブなイメージに発想し直すことで、相手や自分のモチベーションを高める発想法。ペップトークにおける二大発想変換の1つ。
ドラッカー(ピーター・ファーディナンド・ドラッカー、1909年〜2005年)
「現代経営学」あるいは「マネジメント」の礎を築いたオーストリア出身の経営学者。組織のあり方や経営に関する考え方ついて世界中の企業人・組織人に対する影響は絶大。
ドリームサポーター
部下や後輩が夢や目標を実現するために、単に教え導くのではなく、経営資源(人・物・金)を駆使しながらサポート(支援)していくという、新時代の上司・先輩のあり方。
<な>
ナレッジマネジメント(Knowledge
Management)
個人の知識(ナレッジ)を組織的に共有することで、作業の効率化や新発見を容易にし、より高次元の知識を生み出すことを主眼に置いたマネジメント上の手法。
ネガティブ
物事を否定的にマイナスの方向からとらえること。一般的には悪い意味合いで用いられるが、本書では善悪で判断せず、あくまでも組織や個人の特性の1つであると定義。
年功序列
勤続年数、年齢等に応じて役職や賃金を上昇させる人事制度や慣習のこと。日本型雇用の典型的なシステムと言われるが、日本企業の国際化を背景に見直される傾向。
<は>
パテモの法則
本書内の造語。組織活性化を目的とした3段階の施策、パッション(元気の良さ)、テンション(高揚感)、モチベーション(高い向上心)の頭文字を取って表現したもの。
パワハラ(パワー・ハラスメント)
業務の適正な範囲を超え、継続的に人格や尊厳を侵害する言動や行為。上司が部下に対して行うケースが多く、職場の人間関係を悪化させ、生産性を著しく阻害するもの。
ビジョン
ゴールに到達したとき(あるいは目的を果たしたとき)の、お客様や社員たちの様子を可視化したもの。組織として“こうなりたい”と思う姿・状態。
ビジョン・ペップトーク
社員、顧客、取引先など、大勢の聴衆に対してビジョンを示し、共感と感動を呼びながら成果に向けて行動を起こさせるショートスピーチ。
PDCAサイクル
生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→
Act(改善)の 4ステップを繰り返し、業務を継続的に改善。
ペップトーク
相手や自分を勇気づける、短くて、分かりやすく、肯定的な、魂を揺さぶるショートスピーチ。スポーツ界で育まれ、現在はビジネス界でも組織活性化のために大いに活用。
ファシリテーション
会議やミーティング等の場で、発言をうながしたり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする言動で介入し、合意形成や相互理解をサポートすること。
ブレインストーミング
新しい発想が求められる場合、複数のメンバーが自由に意見・アイデア・見解を出し合い、連鎖反応や発想の誘発により、新たな発想の創出を期待する討議手法。
プロダクト・ライフサイクル
製品が市場に登場してから退場するまでの導入期・成長期・成熟期・衰退期の4段階を指し、この間の売上と利益の変化に着目して、最適なマーケティング戦略を構築。
ポジティブ
物事を肯定的にプラスの方向からとらえること。本書は、組織の生産性向上や、個人の幸せな人生の実現のため、ネガティブな要素をポジティブに発想変換することを提案。
<ま>
MECE(ミッシー:Mutually
Exclusive and Collectively Exhaustive)
論理的に説得力をもって情報伝達する際に重視される「個々に見てダブりがなく、全体的にみてモレがないこと」であると定義できます。
認められたい症候群
バブル崩壊後の不況下で育った20歳代前後の若者は、親や教師に褒められた経験が少なく、認められることでモチベーションがアップする傾向があること。
目的
「何のために行うのか」「何のために存在するのか」といった根本的な定義付け。企業であれば「事業目的」、個人であれば「人生の目的」といった言葉で表現される概念。
目標
ゴールに到達するまでに存在する1つひとつの到達点(年間目標、月間目標等)で、「いつまでに、どのレベルまで」という指標が明確になっていることが重要。
モチベーション(動機付け)
動機とは、人が行動を起こすときの原因を意味し、組織においては仕事への意欲のこと。動機付けとは、自分が意欲を持つことや相手の意欲を引きだすこと。
<ら>
ラポール
フランス語で「橋をかける」という意味で、相手と自分との間に橋が架かっ
ている状態、すなわち、心が通じ合い、互いに信頼し、相手を受け入れている状態のこと。
リスク
行動することによって(行動しないことによって)発生する危険や損害に遭遇する可能性。マネジメントでは、経営資源を必要以上に多量に使うこともリスク。
リスクマネジメント
リスクを組織的に管理し、損失などの回避または低減をはかる一連の活動。危機管理は既に発生した危機的事態への対処、リスクマネジメントは将来への備えを含む広い概念。
理念
ある物事について「こうあるべき」という根本の考え。組織においては、目的を果たすことで社会に寄与するメリット、または目的に向かうための創業者や社員たちの思い。
ロジカルシンキング(論理的思考)
一貫していて筋が通った考え方、あるいは論理的思考に基づいた情報伝達。企画立案や問題解決等に取り組む際、情報を整理し、分かりやすく組み立てるための手法。
ロジックツリー(論理の木)
あるテーマを構成する要素を大概念、中概念、小概念と区分して、枝分かれ図にまとめる情報整理手法。問題発生の際の原因分析や解決策案出など、幅広い活用が可能。
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