解説・雑記

≪雑記帳≫

2011年7月30日(土)  曇   「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」・・・まあ、次回以降に期待

 今週は、27日に記載したように大船〜日立へと出張し、帰京して翌日にまた千葉に出張と、関東圏内をちょこまかと連続出張しましたが、そんな疲れも、今クールで一番の注目ドラマ「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」の初回放映(金曜、23:15〜24:15)を見て吹っ飛ばそう!・・・と思っていましたが・・・


ストーリー

 最初のシーンでいきなり、息子を誘拐された母親が身代金の入ったカバンを抱えて泣きながら走り、指定された場所に行くと息子の切断された指が入った袋が置かれていて半狂乱になる・・・といった衝撃的な映像を見せつけられ、「こりゃ、最後はどうなってしまうんだ」と期待が高まりましたが・・・

 その後は、ダブル主演の黒木メイサさん(伊崎基子巡査役)、多部未華子さん(門倉美咲巡査役)の紹介VTR的な内容で、ちょっと足カックンをされた感じです。

 ラストの方では、籠城した犯人のもとへ向かった交渉役の門倉巡査がいきなり刃物を突き付けられ、服を脱ぐよう命令されるという緊迫感はありましたが・・・うーん・・・

 前々クールの「デカワンコ(主演:多部未華子さん)」や、今クールの「絶対零度(主演:上戸彩さん)」では、初回からグイグイと視聴者を引き付けるカメラワークや出演者同士の緊迫感のあるやり取りで満足感も高かったので、それと比較すると今回の「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」は期待度が高かっただけに、ややガッカリです。

 まあ、原作が「ストロベリー・ナイト」の誉田哲也さんですから、まさかこの調子で終わるとは思えないので、次回以降に期待です。


人物設定

 冷静沈着かつ鍛え上げた肉体でパワフルに犯人と対峙する伊崎基子巡査(黒木メイサさん)と、古風で純真な女性らしさを備え、事件・犯人と精神面で正面から向き合う門倉美咲巡査(多部未華子さん)との対比が、このドラマを作り上げる上での土台となっています。

黒木メイサさん
 ロボコップみたいな伊崎基子巡査は、黒木メイサさんのハマリ役ですね。柔道の稽古で先輩・同僚の男性警察官を次々に締めて落とし(気絶させ)、「下から締めるなんて卑怯だぞ」という先輩に対し、「事件現場で、犯人が下からナイフを突き出したとき“卑怯だぞ”と言うつもりですか!」と言い放つあたりは、いいですねえ。

 ただ、警察官女子寮の寮母さん(これがまた、岸本加代子さん・・・世が世なら、あなたが主役)に対し、「どうせ、あたしは筋肉だけのブスですよ」と毒づくのはいけません。(誰がどう見ても、ブスじゃないでしょう・・・)
 また、ジムで徹底して肉体を鍛えるシーンがありましたが・・・その割には筋肉がリアルじゃないし、やはり見惚れてしまうほど綺麗な女優さんだなぁ・・・というギャップは、やはりガッカリ要素です。


多部未華子さん
 デカワンコ以来、私のイチ押し女優なのですが、初回については、彼女の良さが活かされていないというのが正直な印象です。

 細やかな心遣いのできる門倉美咲巡査を表現するのに、職場のみんなにお茶を出すシーンで、一人一人の湯飲みに名前を呼びかけながら丁寧に注いでいく様子を描くあたりは、すごく違和感を抱きました。

 まるで、20年前の新入社員向け“マナー研修ビデオ”でも観ているようです。いまどき、「一番年下の女性が丁寧にお茶を出せ」なんて言ったら、企業によってはパワハラ・セクハラ問題になりかねませんよ。(門倉巡査は、産業界でいえば上場企業の総合職ですし。)
 あっ、それとも、警察機構はそれだけ古い体質だってことを暗に表現しているのでしょうか。それならそれで分かりますが・・・

 多部ちゃんのことですから、脚本の制約を超えて、これから徐々に本領を発揮してくれることでしょう。表現力が群を抜いて高い女優さんですから、黒木メイサさんとの“脂っこい”絡みを期待します。


 ドラマの詳細については、公式サイト ジウ 警視庁特殊犯捜査係 をご覧ください。


                  
      ドラマの中だけではなく、お互い女優として刺激し合い、相乗効果を生んでくれることを希望します。

2011年7月27日(水)  曇   出張百景・・・(悲しいとき〜)

 昨夜、日立から戻りました。先週前半までは青森県、秋田県と遠くへの出張が続きましたが、今回は関東圏内での移動です。


大船〜日立への出張

 大船(神奈川県)のホテルの窓から大船観音像(全長25m)が見えました。大切な仕事がある朝、偶然にも有難い観音像が見えると、やる気も倍増しますね。

 JR常磐線の日立駅(茨城県)は、今年に入って駅舎が新しくなりました。しかし、完成直後に3.11の大震災に見舞われ、完成セレモニーも行われないままだそうです。

               
    大船観音像                    JR常磐線 日立駅


 大船駅から上野駅までは東海道本線で、上野駅からは常磐線“スーパーひたち”で移動しました。上野駅では、常磐線の特急乗り場の斜め前に「ワインショップ」が出来ているのを初めて知りました。
 早速、赤ワインの小ビンを2本、そして別の売店で夕飯の「チキン弁当」とビールを買い込んで、スーパーひたちに乗車・・・あとは一人でディナー&酒盛りです。

 やはり、当日の研修が順調に進み、受講生が「職場で実践して成果を挙げよう!」と意気込みながら帰っていただくところを見ると・・・また翌日の研修も必ず成功させようと思いを馳せていると・・・そりゃあ、酒のひとつも飲んで気合いを入れたくなるでしょう!(う〜ん、ぜんぜんロジカルではない・・・)

 ちなみに、私は20歳代の頃から出張の際は「チキン弁当」を買って、新幹線や特急列車の中で食べるのが習慣となっています。
 なぜか・・・「チキン弁当」を食べた出張では、より良い成果が出てきたように(あやふやですが)記憶しているからです。時には、思い込みも良い影響を与えるものですからね。

          
    上野駅構内のワインショップ    体にも良い(?)赤ワイン   出張の友、縁起の良いチキン弁当



悲しいとき〜

 プラス思考の権化、ペップトークの申し子を自認する私ですが、出張の回数が多いとそれだけ色々な出来事に遭遇する確率も増える訳で・・・いつも出張先で酒を飲んで、美味しいものを食べて、楽しんでるだけではないんですなぁ・・・

 ここから先は、お笑いコンビ「いつもここから」のネタ風に読んでください。


   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     政令指定都市に出張したのに、インターネットが使えないとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     朝食バイキングで、ウェイトレスのおばさん2人が付きっきりで給仕してくれたけど、
     食べたいものが自由に取れなかったとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     空港で、他の方面に向かう飛行機が次々に欠航しているとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     長年使ってきたキャリーバックの取っ手が、バキバキッと折れたとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     現地限定のお菓子を土産品に買ってきたら、羽田空港でも売ってたとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     どことは言えないけど、宿泊先の周囲にコンビニが無かったとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     財布に1万円札しかなくて、自販機で何も買えずに喉カラカラで研修会場に入ったとき〜

   悲しいとき〜(悲しいとき〜)
     司会者から「登壇実績100回の占部講師です」と、ひとケタ間違えて紹介されたとき〜


                      
               なんか本当に苦労してる人から怒られそうですばい・・・すんまっしぇん

2011年7月24日(日)  晴   超話題作はなく、安定感と無難さが前面に出た今クール・・・

 今日、アナログ放送が終了し、全てデジタル放送の時代に突入しました。そのことについては、また別途書くとしまして、この画期的な試みが実施された今クールに放映されているドラマについて、これも恒例になっていますが記載します。


今クールのドラマの特徴

 四半期に一度、ヘヴィー・TVウォッチャーの独断と偏見による新ドラマ評です。今クールは話題作に欠け、前々クールまでに好評を得たドラマの続編が多く、自然と安定感や無難さが目立つクールになっています。

 ある意味、稼ぎ時のクールとクールの狭間で、あまり予算をかけずに失敗を少なくして過ごそうという姿勢が見え隠れしています。

 例えば、「チームバチスタ3」と「ブルドクター」、「絶対零度」と「ジウ」のコンセプトがおかしいくらいに重なっていたり、視聴者がハッとするような“どんでん返し”が用意されたストーリーの面白さで視聴率を稼ぐはずの「新・警視庁捜査一課9係」が、今回はなぜか「相棒」や「BOSS」で一度使われたストーリーをパクって斬新さに欠けたり・・・など、書き始めたらキリがありませんが、夕飯を食べながらダラダラ観る分には・・・まっ、いいかぁ、という感じです。

 続編が多いために私の注目ドラマの数も多く、いつもは長々書いてしまうのですが、今回はポイント(と言っても斜めから見ていますが)を短めに記載します。


私の注目ドラマ

 ドラマのタイトルをクリックしていただくと、公式サイトにリンクします。

(火曜)
 注目度4 絶対零度 〜特殊犯罪潜入捜査〜 (フジテレビ系、21:00より)
        視聴率 15.4⇒14.2 平均 14.9

 これは無難さが目立つ今クールにおいて、チャレンジ精神旺盛なドラマです。私の好きな「科捜研の女」の目を見張るような高度な科学捜査の醍醐味はそのままに、アクティブな側面を加味しています。
 街中で犯人捜査をする際、「現場の複数の刑事たち+本部の科学捜査班」の見事な連係プレーを斬新なカメラワークで追っかけます。
 あっ、主役の上戸彩ちゃんも前作より演技が上手くなっており、全体の流れに乗っかっています。


 注目度5 チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸 (フジテレビ系、22:00より)
        視聴率 14.2⇒11.6 平均 13.0

 バチスタ・シリーズの第3弾ということで、これはもう間違いがないでしょう。しかも今シリーズでは、警察機構VS医療機関、そして医療機関の中の解剖医VS放射線医といったように対立構造が二重になっていて、ストーリーに厚みが増しています。
 その“厚み”を“複雑”と感じた視聴者も多いようで、視聴率が1回目に比べて2回目が落ちていますが、そこは「中村トオル&伊藤淳史」の凸凹コンビのチームワークがこなれてきているので、何とか盛り返すことでしょう。


(水曜)
 注目度4 新・警視庁捜査一課9係 (テレビ朝日系、21:00より)
        視聴率 14.8⇒15.3⇒15.5 平均 15.2

 シリーズ6作目ということで、刑事ドラマの中では地味な存在ながら、平均視聴率を15%以上確保できていますので、テレビ局にとっては安定的ドル箱のような存在になりつつあります。
 ただ、今回は渡瀬恒彦さん演じる加納係長の役どころより、部下たちの対立によるドタバタが目立っているので少々ウルサイ感じがします。
 また、同じテレビ朝日系の「相棒」とストーリーが被っている・・・第三話で、兄妹がお互いを殺人犯だと勘違いしたため新たな悲劇を生んでいく・・・など、気になります。もっと色合いを区別して特徴を鮮明にした方が、視聴率も上がるのではないかと思います。


 注目度4 ブルドクター (日本テレビ系、22:00より)
        視聴率 13.9⇒10.8⇒13.9 平均 12.9

 江角マキコの江角マキコによる江角マキコのためのドラマ、これに尽きますね。自分の意志を貫く強い女性を演じさせたら、彼女の右に出る人は・・・天海&米倉を除けば・・・他にいません。
 死体が発見された場合、司法解剖が行なわれて死因が特定できるケースは13%程度で、犯罪を見逃しているケースも多い・・・という問題提起というかコンセプトは完全に「チーム・バチスタ3」と被っています。
 まあ、江角さんのドラマですから、バチスタとは違う雰囲気でOKですが、あとは稲垣ゴロちゃんがもっと強く個性を出した演技をしないと、江角さん演じる大達准教授との対立構造があやふや、というか「法医学者は現場に出るべきか、出るべきではないのか」というポイントでの説得力に欠けています。


(木曜)
 注目度3 陽はまた昇る (テレビ朝日系、21:00より)
        視聴率 13.5

 確実に視聴率が稼げる分野・・・それは“学園モノ”と“刑事モノ”・・・でも、大抵のストーリーや人物設定はやり尽くされた感もあり、視聴者もそろそろ飽きています。
 そんな時、「そうきましたかぁ」と思えるのが今回のドラマで、警察学校で落ちこぼれ生徒たちが、佐藤浩市さん演じる鬼教官から鍛えられ、心を通わせ、成長していく姿を描きます。
 ただ、真矢みきさんの演技が大袈裟すぎて・・・佐藤浩市さんの渋い演技に覆い被さっていて・・・私は、ちょっと引き気味です・・・


(金曜)
 注目度5 ジウ 警視庁特殊犯捜査係 (テレビ朝日系、23:15より) 第1回は7月29日

 まだ始まっていないのですが、私が一番注目しているドラマです。何と言っても、デカワンコで変幻自在な演技力を発揮した多部未華子さんと、前クール「幸せになろうよ」で可愛げのある女性を演じて幅のあるところを見せた黒木メイサさんのダブル主演、これは期待しない方がおかしいでしょう。
 原作が「ストロベリーナイト」の誉田哲也さんということで、ハードボイルドなストーリーにも期待が高まります。


(土曜)
 注目度3 ドン★キホーテ (日本テレビ系、21:00)
        視聴率 11.7⇒11.0  平均 11.4

 まあ、楽に見ましょうよ。松田翔太くんの役どころ(児童福祉相談所の職員だけど、時空が狂った関係で、ヤクザの親分と心が入れ替わった)は、けっこう声を荒げて啖呵を切ったり、誰かを走って追いかけるシーンが多いのですが・・・これがまた、お父様(言わずと知れた、故 松田優作さん)にそっくりなんですね。
 「太陽にほえろ!」のジーパン刑事の活躍をリアルタイムで観ていた世代としては、翔太くんの「なんだ、そりゃあ」というセリフと、お父様の「なんじゃ、こりゃあ」がオーバーラップして、涙なくしては見られません。


(月曜)
 注目度0 全開ガール (フジテレビ系、21:00より)
        視聴率 14.6⇒9.8  平均 12.49

 番外編です。あっ、言っておきますが、私は新垣結衣ちゃん(ガッキー)は好きですよ。でも・・・あまりに演技力が・・・無さ過ぎます。
 視聴率が初回は15%近くいっておきながら、2回目は10%を切ってしまった・・・分かる気がします。原因は、ガッキーの腹が立つくらいに下手な演技にあります。
 そういうわけで、ガッキーはお茶のCMで「イエイ!」なんて言ってる場合じゃないことを自覚して、もっと演技の勉強をしてください。
 そして「マイボス、マイヒーロー」のヒロイン役で見せた輝きを取り戻してください。あなたは絶対にイイモノを持っています。



 日曜日も新ドラマはありますが・・・なんか「JIN 〜仁〜」で燃え尽きたようになっていて、大河ドラマ「江 〜姫たちの戦国〜」だけでいいかなあ、と思う今日この頃です。

 まあ、大河ドラマも視聴率では苦戦していますね。2008年の「篤姫」は平均視聴率24.4%、これに対し、今年の「江」は現在のところ18.7%・・・これはもう、天才女優の誉れ高き宮崎あおいさんと、のだめカンタービレ的な上野樹里さんとの実力差なんですかね。

 でも、ストーリーとしては、夏から秋にかけて“大阪冬の陣、夏の陣”を迎えて、宮沢りえさん演じる淀君が注目を集めるでしょうし、秋から冬にかけては“江と春日局の大奥対決”という、民放の「大奥」で証明された「視聴者はドロドロのメロドラマ的な対立が大好き」という絶好のシチュエーションを迎えられますので、視聴率アップのチャンスはまだまだありますね。


                     
  地デジカさん、お疲れさまでした。テレビ新時代ですかぁ・・・機能強化もいいですが、内容の充実もお願いしますよ。

2011年7月22日(金)  曇  スペースシャトルが30年の歴史に幕・・・宇宙開発新時代へ

 昨夜、最後のスペースシャトル「アトランティス」がケネディ宇宙センターへ帰還し、スペースシャトル計画は30年の歴史に幕を閉じました。
 アポロ11号の月面着陸のニュースを小学生の頃にリアルタイムで見た世代としては、アポロとシャトルの2世代にわたるアメリカの宇宙計画の終りに感慨深いものがあります。


鮮明な記憶「チャレンジャー」爆発事故

 1986年1月、「チャレンジャー」が爆発事故(厳密には空中分解)を起こし、宇宙飛行士7名の尊い命が奪われてしまいました。

衝撃的な映像・・・
 その頃、大学生だった私はテレビ朝日の外報部でバイトADをしていて、早朝にアメリカやイギリスの映像配信会社から送られてくる衛星通信画像を受信し、画像の種類や内容をまとめてディレクターに報告する仕事をしていました。

 あの日、午前4時頃に出社した私のところに徹夜番の後輩ADが慌てふためいて駆け寄ってきました。「ただ事ではない」と直感した私の目に飛び込んできたもの・・・当時、テレビ朝日が独占契約を結んでいたアメリカのCNNの画面に映った、白くて太く長く渦巻いた煙でした。

 “Oh,my God! Explosion! Explosion!” (なんてこったい、爆発しちまったーっ!)

 さすがのアナウンサーも、あまりの出来事に言葉が出ないようでした。当然、それから放送局内は騒然となりました。
 まだ携帯電話やインターネットが普及していない時代ですから、局内の上層部の方々を叩き起こすだけでも一苦労した時代の話です。


悲劇はくり返され・・・
 たしかに、人類の進歩の陰には多くの犠牲が払われてきましたが・・・あろうことか、それから7年後の2003年1月、今度は「コロンビア」が帰還を目前にして大気圏内で空中分解を起こし、また宇宙飛行士7名が犠牲となりました。



宇宙開発新時代、日本が主役へ

 これまでの宇宙開発の主役は、何と言ってもアメリカとロシア(ソ連)でしたが、これからの主役の座は日本に移ってくるでしょう。(そうなって欲しいし、そうなる可能性は十分にあります。)

はやぶさの素晴らしい業績
 小惑星探査機「はやぶさ」は、人間を宇宙へ送り込む米露の宇宙開発と比較すると随分地味なように思えますが、いやいやとんでもない・・・今後の宇宙開発をリードする存在なんですよ。
 そもそも、昨年60億kmの旅を終えて地球へ戻ってきた「ハヤブサ」は、世界で初めて“地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してサンプルを採取して持ち帰る”という偉業を達成しているのです。

 この業績と、2014年に打ち上げ予定の「はやぶさ2」プロジェクトの成功を合せると、近い将来、まだ謎の多い地球の内部構造や生い立ちについての研究が急速に進むことになります。(地球と同じ生い立ちをもつ小惑星を研究することで、間接的に地球内部の諸々が判明するのです。)

 さらに、時期は未定ですが「はやぶさMk.U(マーク2)」プロジェクトが成功すれば、太陽系の他の惑星を詳細に研究することで、「人類の誕生の謎」を解明できる大きな手掛かりが得られると言われます。


宇宙開発と日本の命運
 これからの宇宙開発は、派手なイベント的要素から、地道な研究要素が重視される時代になってきており、そういう分野はお得意の日本が主役の座へ登っていくことになるでしょう。
 この重要な研究の最先端に鎮座してはじめて、技術大国日本のステータスは確立されるのであり、それが産業を発展させ、地下資源の少ない日本が国を安定的に富ませるための第一歩でもあるのです。

 間違っても、「はやぶさ」プロジェクトの予算を削るような間違いを犯すことの無きよう・・・宇宙開発問題と電力(発電)問題は、国家の命運を左右するものと、まずは国民が理解して声を上げていきましょう。


               
  「アトランティス」の帰還風景、お疲れさまでした!    イオンエンジンで飛行する「はやぶさ」、後輩も頑張れ〜!

2011年7月20日(水)  雨   月並みですが・・・日本列島、狭いようで広いです。

 昨夜、青森から帰京しました。わずか1時間弱の飛行時間だったのに、快晴の青森空港から雨後の羽田空港へと景色が様変わりし、日本列島の広さ(細長さ?)を実感しました。

 そもそも、一昨日に青森へ移動した際、東京は35度超で蒸し暑くて耐えられない感じだったのですが、青森に着いたらいきなり24度の表示を見てしまい、決して寒くはないものの清涼感を抱きました。


 西日本では台風6号が猛威を振るっています。規模が大きい上に、進む速度がゆっくりということで大きな被害も予想されていますので、皆さん十分にご注意ください。


                      
              天気予報を見たら、青森の今日の天気は「曇 時々 晴」だそうです。

2011年7月18日(月)  晴   なでしこジャパン、ワールドカップ優勝!おめでとう!

 いま朝の6時30分です。FIFA女子ワールドカップ、決勝戦! なでしこジャパンが、本戦を2−2、延長戦を1−1と激闘に次ぐ激闘に耐え、王者アメリカをPK戦3−1で下し、優勝!!!


こんな日が来るなんて・・・

 昨年、男子のワールドカップの際は、連日早起きして雑記帳にも観戦記を載せましたが(参考:スポーツ)、今回は出張続きでなかなかリアルタイムで観ることができませんでした。
 それにしても、1985年のトヨタカップ(クラブチーム世界一決定戦)で、ミシェル・プラティニが率いるユベントス(イタリア)がアルヘンティノス・ジュニア(アルゼンチン)を撃破する模様をリアルタイムで観た頃から世界のサッカーに注目してきましたが・・・まさか、こんな日が来るなんて・・・ほとんど涙ぐんでます・・・

 今朝は彼女たちの激闘、踏ん張りの末に獲得した栄光の一部始終をリアルタイムで目に焼き付けることができました。
 なんてことでしょう・・・日本がワールドカップで優勝するには50年かかると言われ続けてきたなかで、なんと、女子が偉業を達成してくれました。
 生きている間に、下掲の写真のようにトロフィーを日本人選手が堂々と掲げる場面を見ることができるなんて・・・本当に夢を見ているようです。


冷静かつ熱い、なでしこジャパン

 マスコミでも彼女たちの「あきらめない気持ち」がピックアップされていますが、たしかに「あきらめない」を超えた「貪欲さ」が今回の栄光の底辺にあります。

冷静かつ正確なシュート
 ただ、気持ちだけで世界の頂点に立てるほど現実は甘くありません。やはり、準々決勝のドイツ戦で見せたFW丸山桂里奈選手のゴール脇からの鋭角シュート、そして準決勝のスウェーデン戦でのFW川澄奈穂美選手の技ありロング・ループシュートに見られるように、「冷静さ」と「正確さ」が持ち味ではないかと思います。

鉄壁な守り
 大会を通して、なでしこジャパンの得点は12点、失点は6点(アメリカは得点13、失点7)ということで、相手の猛攻をしのいでしのいでワンチャンスで攻めて得点し、あとは鉄壁に守るという図式が成り立つでしょう。

 最後まであきらめない気持ちが創り出したシュート・シーンが目立ちますが、その御膳立てとなったのが「カテナッツィオ(かんぬき:イタリアの鉄壁な守りを表現したもの)」でした。

嗅覚の鋭さ
 何と言っても立役者はキャプテンのMF澤穂希選手でしょう。得点王とMVPの両方に輝くなんて凄すぎますが、それに相応しい成果を挙げるだけの“嗅覚の鋭さ”があります。おそらく長い選手生活の中で、不遇な時代を乗り越えてくる間に身に付けたのでしょう。

 これはエースの背中を見ている選手たちにも良い影響を与えているようで、今朝の決勝でのMF宮間あや選手のゴール前での泥臭い“何が何でもゴール!”にも活かされたようです。

 また、嗅覚といえばGK海堀あゆみ選手のスーパーセーブの連続・・・特に、PK戦での1蹴目、左側に体が飛びながら右足を残してのセーブには目を見張りました。

【監督との信頼関係

 佐々木則夫監督と選手たちの信頼関係が今回の快挙につながりました。PK戦に突入する直前、円陣の中心にいた監督が笑顔で選手たちに語りかけ、皆が笑顔で再度戦場に向かう場面を見たとき、「これは勝てるな」と直感しました。


さあ、次は男子

 女子が先に頂点に立っちゃいましたからね・・・もう言い訳はできませんから・・・次回のブラジル大会でベスト4、そして数回以内に頂点に立って欲しいものです。

 本田選手、長友選手、香川選手、長谷部選手、内田選手など、海外のチームで活躍し、欧米や南米に対して劣等感を抱かないメンバーが増えてきているので、けっこう早いうちに大盛り上がりができる瞬間が来るのではないか・・・と思っています。


         VS   
     なんと美しくも華々しい光景でしょう! おめでとう、そして、ありがとう!

2011年7月14日(木)  晴   リスク評価の追加説明です。

 一昨日、リスク評価に関する記事を原子力発電の話題に絡めて書いたら、昨日は管総理が「脱原発のエネルギー政策への転換」を宣言し、そのあまりの“計画性の無さ”や“思いつきによる軽さ”に対して、今日になると野党はもちろん与党の中からも批判が続出する始末です。

 タイミングが良すぎて、私は目が点になっています・・・


●一国民の憂慮・・・:

 昨年の9月に尖閣諸島問題が深刻化した時、この雑記帳の リスクマネジメントの基礎の基礎について において、管政権の「リスクへの対処の無さ」に関する記事を書きました。しかし、一年近く経った今回の大震災および原発問題においても、体質は全く変わっていないようです。

 そもそも、管総理は民主党が政権をとった際、「国家戦略室」を立ち上げた張本人でした。そうであれば、「戦略」には“リスク評価”、“優先順位”、“計画性”といった要素は裏付けとして不可欠なものですから、「リスク」に対しては専門家だったはずですが・・・あれはやっぱり、思いつきとかスローガンとかいったレベルのものだったのでしょうか。

 昨日のような中途半端な発言をすることによってマスコミから攻撃され、国民からの印象を悪くする“リスク”、ワンマン的な発言をすることにより党内への波紋を広げてしまう“リスク”、野党からの攻撃材料をやすやすと与えてしまう“リスク”・・・そして、何よりも「原発推進」にも「脱原発」にも各々リスクが存在することに触れられていないことなど、リスクマネジメントの観点から見ると、自棄になっていらっしゃるのかと思わざるを得ない状況です。


 いかんいかん・・・政治家の批判を離れた場所からやっても何の進歩もありません。やはりMOUは、問題の解決法や対策の方向性を、企業経営や社員教育に応用することで社会へ貢献することを旨としなければなりません。


リスク評価の基本的な考え方@

 一昨日の記事の補足ですが、ひと口にリスクといっても様々な種類があります。下図の「生命や健康に深刻な影響を与えるリスク」、「財産や生活に深刻な影響を与えるリスク」については考えやすいでしょう。

  


 その次に記載した「経営資源の大幅な損失」も、リスクとして考えるべきものです。ある施策を実行する際、経営資源(主に、ヒト・モノ・カネ)を大幅に損失するとすれば、これは明らかにリスクです。

ヒト:
 人材を多く投入するとすれば・・・人件費も多くかかります。あるいは、本来業務が疎かになるケースも起こり得ます。

モノ:
 例えば、設備を新たに設けると費用がかかります。その費用を上回るメリットが発生すれば良いのですが、下回ればリスクと化します。

カネ:
 予定より多くの金がかかればリスクとなります。その金が巡り巡って社会を活性化することができれば良いのですが、単に無駄遣いになったり、金をかけた母体が潰れる場合はリスクといえます。


リスク評価の基本的な考え方A

 リスク評価のマトリックス(表)も説明を加える必要があります。(一昨日は、いきなり説明なく書いてしまいました。)

A:採用可能
 リスクの重大性が小さく、多少はあっても除去できる可能性が高いので、その施策は採用することが可能と判断できる範疇です。

B:経営資源を再検討
 リスクの重大性は大きいのですが、一方でリスク除去の可能性も高いので、その施策は一見採用可能です。ただし、大きなリスクを除去するには通常経営資源(特にカネ)を多く使うことになるので、経営資源を使う度合いによって採用の可否が決まります。

C:悪影響度を再検討
 リスクの重大性は小さいので、一見採用が可能にも思えますが、そのリスクを除去できる可能性が低い以上は、すぐに採用する訳にはいきません。
 重大性は小さくても、その影響が生命や健康、あるいは財産や生活にどの程度影響があるのか(無いのか)を徹底して調査・分析して決断する必要があります。

 状況に応じて、リスクを封じ込めるような万全な対策を講じて採用するケースがあります。(例えば土壌汚染の場合、土中の汚染物質の毒性を封じ込め、その土地が使えるよう処置するケースがあります。)

D:採用不可
 リスクの重大性が大きく、なおかつリスクを除去できないのであれば、これを採用する理由が見つかりません。


   (経営資源:人・物・金など)


 また機会を見つけて、「リスク評価」や「優先順位」について、実例(社会的なケース、個人的なケースを問わず)に触れながら解説していきたいと思います。


                      
 リスクが重大でも除去できればOKというケースもあり、リスクは小さくても除去できなければNOというケースもあります。

2011年7月12日(火)  晴   リスク評価・・・政治から個人レベルに至るまで必要な時代

 昨日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生から4ヵ月が経過した訳ですが、減るどころかますます高まる地震のリスク、新たに発生した食品に関わるリスクなど、現在の日本人はリスクに取り囲まれて生活をせざるを得ない状況です。


「潜在リスク」と「顕在リスク」

 正確に言えば、「潜在リスク: 文字通り表には出ていないが、放っておけば将来問題が発生するであろうリスク」が、地震という大きな変動要素をきっかけに「顕在リスク: 表面化してしまったリスク」になってきている訳です。

 ここ数日間を見ても、
   @引き続くリスク: 東北地方で震度5の余震が発生し、3.11以来初めての津波を観測
   A潜在しているリスク: 三浦半島活断層群において、地震発生のリスクが高まったとの発表
   B新たな(派生した)リスク: 福島県から各地へ出荷した牛肉より放射性物質が検出
といったように、画に描いたような様々な種類のリスクが噴出しています。

 この雑記帳にもたびたび書いてきましたように、“自分の身は自分で守るしかない時代”に突入していますので、何か問題が発生したとき(あるいは問題が発生しそうなとき)に、「どのような手段をとるか」「その手段のリスクはどれくらいあるか」を、個人レベルでも考える必要があります。

 リスクに関して書き始めると膨大な量になってしまいますので、今日は下記のように基本的な考え方(図示)だけ書いて、また今後適宜、何かあるごとに説明を加えていきたいと思います。


リスク評価の基本的な考え方

   (経営資源:人・物・金・情報など)

 例えば、原子力発電所のリスクは、現状ではDです。リスクの重大性も大きく、また福島第一原発のリスクも除去できていないので、明らかにDです。
 ところが、テレビや新聞では「人体には影響がないレベル」などと、あたかもCであるような表現が一部の専門家によってなされていますが、いかがなものでしょう。
 短時間では影響がなくても、蓄積することによるリスクは計り知れないものがあり、リスクとしては重大と考えるべきです。

 ただし、原子力発電所において、これまでとはレベルや視点が異なる高い次元の運営管理が成されるなら、Bへ移行できる可能性はあります。
 そのためには、あくまでも「リスクの重大性は大」であるという自覚のもとに、リスク除去のための手段・方策を「科学の粋」と政治レベルでの「人智の結集(ここが難しい・・・?)」を図らなければなりません。
 その際にも、「リスクの重大性が大」である以上は、「除去のための経営資源(特にカネ)が莫大という別のリスク」を背負う覚悟が必要です。


優先順位の基本的な考え方

  

 リスク評価を終えた手段については、それが複数存在する場合には優先順位を付けて、高い順に着手していきます。

 原子力に代わる発電エネルギーとして、太陽光や風力が挙げられます。たしかに優先順位は「重要」かつ「緊急」です。
 しかし、リスクとしては・・・人体へのリスクは原子力に比べると確かに低いのですが、原子力と同等の発電量を確保できるだけの高性能・高効率の太陽電池や風力発電機を普及させるためには、「開発までの時間」「開発するための金」という別のリスクが大きくのしかかってきます。

 したがって、一例ですが・・・特に開発までの時間というリスクをカバーするために、原子力発電の当面の運転を従来の10倍以上の厳しさで管理しながら運用し、何とか原子力のリスクを最小限に抑えながら徐々に太陽光や風力など代替エネルギーへ引き継いでいく・・・といった“ストーリー”を考えていくことになります。

 このように、「リスク評価」と「優先順位」は表裏一体のものですので、抜けや漏れがないように照らし合わせながら検討する必要があります。


マトリックスの効果

 今回は、リスクを考える際の基本的なマトリックス(表)をご紹介しましたが、飛び交う様々な情報や噂を整理し、何が大切かを見極めたり、取捨選択するためには便利な手法です。

 なお、「優先順位」を先に付けて、その上位に関してのみ「リスク評価」を行なうという順番でも結構です。問題の大きさ(深刻さ)にもよりますが、日常業務レベルでは十分に対応できるはずです。


                      
 以前にご紹介した「ツリー構図」を含め、雑多な情報を整理して、本当に必要なことを見極めるツールが必要な時代です。

2011年7月11日(月)  晴   「研修堂」の月間講師アクセス・ランキング V6達成です!

 研修・セミナー講師の紹介サイト「研修堂」の6月度アクセスランキングにおいて、

   ★「講師プロフィールページ」へのアクセスランキング 1月〜6月度 連続第1位 V6達成

という成果を挙げることができました。詳細については 「研修堂」の私のプロフィールページ をご参照ください。

 今年に入って6ヵ月、ずっと多くの方々にご覧いただいて、本当に感謝するのみです。ありがとうございました。


 年内には、動画を導入して私のメッセージやセミナー風景をリアルにご覧いただきたいと考えています。その時は、またPR活動を「研修堂」以外でも幅広く展開する予定です。

 今後とも、コンサルティングや研修業務を“机上の空論”に終わらせず、あくまでも「成果に直結する実践的なものを提供すること」をモットーに頑張ってまいります。


●「講師プロフィールページ」へのアクセスランキング

     


                      
   念のため、もう一度クリックしてください。⇒ http://www.kenshudo.net/sp_detail/id1237440396-246410.html 

2011年7月9日(土)  晴   秋田県の話題の続きです。

 先週の青森県への出張の際も同様でしたが、ホテルと研修所の間を往復するだけで、ご当地の名所を見て回る時間はありませんでした。それでも何とか話題を捻り出したいと思います。


稲庭うどん

 私の出身校である福岡高校は博多のど真ん中にありますので、“うどん”については強いこだわりと一家言があります。(本年1月の、博多は、うどん発祥の地ですばい をご参照ください。)

 そのため、関東では滅多に“うどん”を食べることはありませんが、「稲庭うどん」と言えば秋田県の名産品ですし、限られた時間の中で「秋田に来た」という実感を湧かせるためには地元の料理を食べるのが一番ですので、まずは食べてみました。


きりたんぽ入り稲庭うどん
 宿泊したホテルの一階に良さげな居酒屋風レストランがありました。メニューを見ると、秋田を代表する名物“きりたんぽ”と“稲庭うどん”が合体した一品がありましたので、早速注文しました。

 あのぉ・・・ひたすら塩辛いんですけど・・・たぶん地元の人には美味しく感じられるんだろうなあ、と思われる出汁の良さはありそうなんですけど・・・九州の薄味系の汁に慣れた私の舌には合いませんでした・・・


秋田空港で食べた稲庭うどん
 かなりタイトな移動スケジュールのなか、秋田空港でゆっくり夕食をとる時間が無く、かといって羽田空港まで空腹のまま我慢するのも嫌なので、出発ロビーの売店に併設された立食系の飲食コーナーで再度「稲庭うどん」に挑戦しました。

 あれっ、何でしょう・・・この薄味系の汁・・・細い麺も汁で色が変わっているようなこともなく・・・食べてみたら、美味しいではないですか!
 そうそう、麺が細いのだから、汁は薄味でないと麺の存在感が無くなってバランスが壊れてしまいます。今回の「稲庭うどん」は大正解ですね。

 だいたい空港での食事、特に立食系のものには何の期待もしていませんし、本当に時間が無いときに臨時で空腹感を満たすだけのものでしかありません。
 しかし、秋田空港のは違いましたね。出張が多いので、今までいろいろな空港で麺類を食べてきましたが、秋田空港で食べた「稲庭うどん」は、福岡空港で食べた「博多うどん(小海老かき揚げ入り)」の次に美味しかったです。


          
    きりたんぽ入り稲庭うどん            秋田空港の稲庭うどん  地ビールの「田沢湖ビール」も美味!
     麺の色が黒くなってソバみたいです。      そうそう白くて美しく喉越しの良い麺、これは美味でした。


D51(デゴイチ)

 “デゴイチ”と聞いて、子供のころの記憶が蘇ったあなた・・・立派なアラフィフ世代ですな。そう、「D51型蒸気機関車(SL)」は、私たちの世代にとっては憧れの乗り物でした。
 もう少し下の世代は「スーパーカー・ブーム」の影響でスーパーカーが憧れの存在でしたが、私たちにとっては“デゴイチ”と“0系ひかり号”、いわゆる新旧鉄道の主役が夢の乗り物だったのです。

 そのデゴイチ(D51 554)が秋田県の工場で製造されていたということで・・・初耳ですが・・・JR秋田駅の構内に1/5スケールのデゴイチが展示されています。

 小学生のころから電車通学していた私は、実はSLで通学経験のある最後の世代なんですね。さすがに鹿児島本線でのSL運転は終わっていましたが、筑豊本線では小学4年生のころまでSLが走っていました。

 やはり小学生の私にとって、普通に走る電車より、蒸気を吐きながら雄々しく疾走するSLの方がカッコ良く思えましたので、戸畑から黒崎までSLに乗り、黒崎から電車に乗り換えて赤間まで帰ったりしたのを懐かしく思い出しました。(・・・って、福岡以外の人には意味が分かりませんね。)


       
   最近、各地で観光用のSL運転が復活しているようですが、分かる気がしますなぁ・・・

2011年7月8日(金)  曇   秋田県での研修で・・・泣けました。

 深夜、秋田から帰京しました。早速、東京の蒸し暑さにダウンしそうになりましたが・・・秋田は、これに比べたらむしろ涼しいくらい・・・また来週からの研修ラッシュに備えて準備を進めます。

 今回は「意思決定能力向上研修」・・・問題解決(原因分析〜対策案出)の後に、“優先順位付け”と“リスク評価”を徹底して行い、最後に“意思決定のストーリー”をまとめ上げるもの・・・を実施してきたのですが、一日目終了後の懇親会の席で、感動的な話を聞いて思わず涙が出てしまいました。


●学ぶ意志の強さ:

 受講生のなかに、視力が著しく低下する病に罹り、医師からも家族からも泊まりがけの研修は止めるように言われたものの、「管理職として今の自分に必要な能力は意思決定力だ。研修の案内文を読んで、このテーマでこの先生がやるなら、俺は何があっても受講して、必ず意思決定力を身に付けてくると決めたんだ」とおっしゃる人がいました。

 その話を聞いて、私は思わずウルウルッときましたし、周囲の受講生たちも「その思いを、自分たちも持つべきだ」と口にしながら本当に涙を流していました。

 研修とは業務の一環として行なわれるものであり、将来の自分と組織のために必要不可欠な知識・技能を身に付ける「真剣勝負」の場です。
 時に勘違いして、斜に構えたり、場を荒らすような見当違いの質問や意見を投げかける受講生もいるなかで(秋田にはいませんでしたよ)、このように「何が何でも必要な力を身に付ける」という強い意志を持った受講生に出会うと、講師冥利に尽きますし、だからこそ一切の妥協を排してノウハウ作りや改良作業に精を出そうと思うのです。


●ただし、マイナス面も・・・:

 もちろん、この強い意志を持った受講生も、手放しで称賛する訳にはいきません。もし、途中で倒れたときの他の受講生にかける迷惑や、彼が研修に出ることを許可した上司の責任問題など、かなりのリスクを背負っての行動となりますので、そこは十分に考える必要はあります。

 ・・・ですが、私は彼のことを「受講生の鏡」として忘れることはないでしょうし、本来の「真剣勝負の場」としての研修のあるべき姿を、あらためて提示してくださった彼に感謝しています。


                      
  学ぶ意志を持った人は、理解度・吸収力に優れ、職場でも成果を挙げます。逆の人は、やっぱり結果・成果も逆です。

2011年7月6日(水)  晴   先輩が迷惑ばかけんしゃって・・・すんまっしぇん

 このたびは、福高の先輩OBである松本前復興相が多大なご迷惑ばおかけして、すんまっしぇん・・・私ごときが謝って済む問題でなかことは重々承知しとりますばってん・・・

 つい10日ほど前、「福高」(ふっこう: 福岡高校の通称)と「復興」を掛けて、「良か大臣ば福高から出んしゃった!」げなことで、大いに盛り上がったとばってん・・・こげんことになって、どげんしよーもなかとです。


●コミュニケーション・ギャップ:

 「育った地域とか、血液型とか関係ないでしょ!」という批判を受けることは重々承知の上で、敢えて書きますばってん、九州人と他地域とのコミュニケーション・ギャップは確かに昔から存在したとです。

 例えば、私の親戚(もちろん福岡育ち)が一家そろって東京都中野区に引っ越した際、しばらくして周囲で「最近引っ越してきた家は、毎晩のように大喧嘩している」という噂が立ったそうです。九州人の家族団らんが、東京の人からは“大喧嘩”に聞こえてしまったとです。

 私も昔は(最近もたまに)、「そんなに怒らなくたっていいでしょう」みたいなことを、しばしば言われました。感情が高まったり、特に強調して相手に伝えたいときに、言葉の端々に他地域出身の人からは「怒っている」とか「喧嘩を売っている」と思われる語気やニュアンスが出てしまうとです。


●気ぃつけんといかんよー:

 だからと言って、松本前復興相の発言を庇ったり正当化するつもりはありまっしぇん。やはり「言葉」は「言霊」と呼ばれるように人間の精神が宿るものですし、特に政治家は「言葉」が商売道具であり、「言葉」で人を動かし国家をつくる存在です。

 九州人特有のコミュニケーション・ギャップが存在することは、九州から東京に出てきた人なら誰もが多かれ少なかれ実感していることですから、そこは“リスク・マネジメント”の意味合いも含めて、きちんと考えて発言しなければなりません。

 こげんこと言いよりますばってん、一番気ぃつけないかんとは誰あろう・・・自分自身ですたい!


                      
    福岡では、「きさーん、ぼてくりかえすぞ〜」(共通語訳: きみー、ぶっ殺しますよ〜)が、親しい間柄での
    普通の会話です・・・。 
(もちろん、福岡に住んでいる全員が言っている訳ではありません。)

2011年7月5日(火)  晴のち曇   やっぱし、暑いときは夏歌でしょう〜♪

 暑いですね〜。こんな暑いときにも、一日中しゃべる仕事なもので、“暑さ”が“熱さ”に変わって大変ですぅ・・・それが終わった時くらいは何もかも忘れて、大好きな歌で安らぎを得るのが一番でしょう。

 私が昔から大切に想っている「女性歌手による三大夏歌」に、今年はAKB48が善戦して“三大”から“四天王”になりました。


●天地真理 恋する夏の日(1973)
 「♪愛することを初めて知った、今年の夏よ、消えないでね、どうかずっと・・・」
 あれから40回以上、夏はやって来ては消え去っていきましたが、日本で初めてのスーパーアイドル・真理ちゃんの栄光と記憶は永遠に消えません。

●松田聖子 青い珊瑚礁(1980)
 「♪あなたが好き・・・」その一言で、全国数千万人の男の子たちがノックアウトされました。
 青い珊瑚礁が収録された聖子ちゃんのデビューアルバム「スコール」は、僕の大好きアルバム部門の第10位です。ちなみに、第1位はジェフベック・グループ「トゥルース」、第2位はビートルズ「アビー・ロード」、第3位はローリング・ストーンズ「エモーショナル・レスキュー」です。

●プリンセスプリンセス 世界でいちばん熱い夏(1987)
 バブル経済が真っ盛りの頃のバブル・ソングです。都会での仕事で身も心も疲れた主人公が、休暇を取ってアフリカのサバンナを飛び回るんですね。ゼブラのストライプが見えるということで、これはセスナによる低空飛行と思われます。
 今でも僕の夏歌CD(車に積んで、いつでも聴いているCD)の最初の曲は「世界でいちばん熱い夏」です。

●AKB48 Everyday、カチューシャ(2011)
 いやあ、お兄さん(おじさん?)はマイッてしまいました。不動と思われた三大夏歌に匹敵する曲が誕生しましたからね。
 CDジャケットも何パターンか出ていて、下掲の写真は、大島優子、柏木由紀をフィーチュアしたバージョンです。他に、前田敦子、板野知美のバージョンもあります。
 ストレートなメロディーラインに弾けるような歌声・・・夏歌の王道を行ってます。大島優子ちゃんは、プロ―モーションビデオの中で、昨年の「ヘビー・ローテーション」に続き、鍵穴から可愛い笑顔を見せています。


    
  今年も夏の女神たちに乾杯ですね!

2011年7月3日(日)  晴   青森は、安くて美味いところです。

 もう先週の話ですが・・・青森空港でのドタバタの記憶が強烈だったため書き忘れていましたが、青森での夕食はとても美味ぞろいで印象深いものでした。

 主催者に予約していただいたホテルの向かい側に良さげな料理屋がありましたが、入ってみて驚きました。なんと、コース6品に飲み放題(2時間)を付けて、3,000円ですよ、お客さ〜ん。
 やはり海の幸が豊富な青森に来たわけですから、当然コースと飲み放題を付けましたが、こりゃもう、東京なら8,000円〜10,000円は出して当たり前の満足感でした。

 翌日は研修講師を務めることになっていたため、とりあえずの生ビール(中)を1杯、“じょっぱり”という辛口で美味い日本酒を3合、赤ワインをグラスで2杯・・・という、私としては何じゃそりゃというくらい大人しい量で我慢しましたが、料理がとても美味しく、青森を堪能した気分になれました。

 料理の写真はコース・メニューの一部ですが、他にも山菜の盛り合わせとか、鰻の天ぷらとか、板長の工夫と腕が冴える品々でした。

 また近々に青森へ行くことになると思いますが、今度はどんな美味が待っていてくれるのか、今から楽しみです。
 ・・・そりゃ、仕事で行っているのは重々承知していますが、ハードな移動の後に、ちょっとひと息いれて地元の食材を味わうことは、翌日の業務へのパワーを充実させる意味で大切なことです。(酒量も自覚して控えちょるきにぃ、大目に見てつかぁさい! ・・・龍馬伝での福山・龍馬調)


    
  マグロのカルパッチョ風、ボタン海老とイカ、地元豚肉のすき焼き風など、素材の良さに工夫が加わってGoodでした。

2011年7月1日(金)  晴   今日から7月、15%の節電が義務づけられます。

 東日本大震災ならびに福島第一原子力発電所の事故に端を発した今回の“全国民的節電”の義務化ですが、ここはひとつ、これまでエネルギーを湯水のごとく使うことに慣れきってきたことへの反省を込めて、いろいろ工夫をしていきたいと思います。


●クール・ビズ:

 今週火曜、神奈川県で研修を行なった際、主催者からの要請により、講師もノー・ネクタイ、ノー・ジャケットで研修に臨みました。
 初めて人前で講演や研修を行なって以来23年間、研修の冒頭からネクタイを締めずに壇上に立ったことは皆無でした。

 ちょっと首のあたりがスースーして違和感がありましたが、話し始めたらいつもの感覚に戻って、汗をかきながらの講義となりました。


●事務所にて:

 自宅内に事務所を構えているので、私の仕事の仕方がそのまま家計費に響くという構図になっています。(帳簿上は、家計費と業務上の経費を按分して計算しますが・・・要は、私が使った分がそのまま家計費と業務経費の両方に上乗せされるので、水道光熱費の使い方には気を使います。)

 ま、便座のヒーターを切って、エアコンを極力使わなければ、かなりの節電になるでしょう。という訳で、ただいま午前11時ですが、窓を開け放して短パンにTシャツで業務に取り組んでいます。
 幸い、マンションの9階に住んでいて、周囲に高い建物がなく見晴らし抜群の環境(遠くに東京タワーも見える)なので、風通しも良く、気持ち良い風に吹かれながら優雅に仕事をしています。

 ・・・なんてネ、風が吹けば良い環境ですが、無風状態の今は・・・すでに暑くて汗が噴き出してきて、Tシャツも脱いでパソコンに向かっています。
 この夏は、自然との“闘い”だァ〜! おぉ〜っ! (あ〜、暑苦しい・・・)


                      
     節電の工夫をすると書きながら・・・結局は“根性論”で終わってしまいました。ま、一番の早道ですから・・・

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