解説・雑記

≪雑記帳≫

2011年9月30日(木) 晴   世界の王さん来たる!・・・東京福岡県人会60周年記念大会

 昨日、東京福岡県人会の創立60周年記念大会が、椿山荘に800名を超える皆さまにお集まりいただき、盛大に開催されました。

 私は大会実行委員会のメンバーであり、この一年半ほど企画を練りながら頑張ってきましたし、また今年は東京福岡県人会の理事に就任しましたので、60周年記念大会が盛況のもと終了し、正直ホッとしましたし、皆さまに支えられていることを実感し本当に嬉しく思いました。


世界の王貞治さん

 今回は、福岡ソフトバンクホークスの元監督・現会長という“福岡つながり”ということで、王貞治さんにメイン・ゲストとしてお越しいただきました。

 まずは王さんと、東京福岡県人会の元副会長であり、現在はアサヒビールの相談役で前NHK会長でおられる福地茂雄さんの対談が行われました。
 福地さんは、アサヒビールの社長時代にスーパードライを拡販して同社をNo.1ビール会社へと押し上げた立役者です。

 立場は違えど、伝統のある巨大な組織をトップとして率いて最高の成果を挙げてきたお二人の話に、会場中が引き込まれていくのを感じました。

 人の育て方や、やる気の出させ方については、「ほめて育てる」「失敗をあれこれ指摘しない」という方向性でお二人が一致しており、私の研修内容とも重なる面が多く、勇気百倍! さらに自信を深めることができました。


 また大会後半では、王貞治さんのサイン入りボールやバットが当たる抽選会が行われ大いに盛り上がりました。
 通常、パーティー会場での抽選会なんて、会話や食事に夢中になって誰も注目しないものですが、今回は王さんが自らその場でサインをされるとあって、800名全員(と言っても過言ではない)が当選発表に釘付けになりました。

 ホームラン世界記録を樹立した選手時代から“人格者”として知られる王さんですが、実際に間近で接すると本当に物腰が柔らかく、その人間的魅力に深く感じ入った次第です。




 平日の夕方という開催日時にもかかわらず、大勢の方々にお越しいただき、ありがとうございました。おかげさまで、「料理が足りなくなるんじゃないか」という心配をするほどに大盛況でした。

 東京福岡県人会の催しものは、福岡出身ではなくても「友達が福岡出身」とか「福岡に興味がある」とか「とんこつラーメンが好き」という理由でも参加していただけますので、次の機会にはさらに多くの方々にご参加いただきたいと思います。


      
  「椿山荘」のパーティー会場オリオンが満杯になりました。実行委員としては感謝あるのみです。

      
  スポーツ界と財界のトップが交わす言葉は、やはり重みがあり、聴き応えがありました。

        
  偉大すぎるほど偉大な男は、物腰の柔らかさの裏に、燃えるような情熱を秘めているのが分かりました。

2011年9月26日(月)  曇   大嶋先生の「出版実現講座」とタイアップしました

 先週19日に記載のオープン研修:「実践的ビジネス文書の作成研修」のことですが、大嶋利佳先生が主催される「出版実現講座」とタイアップさせていただきました。

 大嶋先生は、これまでにビジネス書籍を中心に30冊以上を刊行され、テレビへのご出演実績も多数お持ちであり、コミュニケーション研修分野の第一人者としてご活躍中です。

 いざ出版するとなると、単に文章が上手いとか話が面白いといったレベルでは“お呼びでない”となってしまいます。やはり時流のつかみ方、出版社の見つけ方、担当者との人間関係の作り方等が重要なポイントであり、これは営業やマネジメントの分野と共通した知識や行動力が求められます。

 ですから出版実績が多数あり、かつ講師として指導力のある大嶋先生の講座は、説得力のある貴重な存在といえます。



「実践的ビジネス文書研修」の主目的(主産物)

 分かりやすく説得力のあるビジネス文書を、いつでも的確に作成できる能力を向上することです。
  ⇒ 研修に参加する「前」と「後」とでは、明らかに違いが分かりますので、会社の中で、あるいは
     お客様からの評価が高まります。


副産物

 ロジカル・シンキングでも使用する“ツリー構図”による情報整理能力が高まります。
  ⇒ 仕事への取り組み方や段取りの付け方が飛躍的に向上します。
  ⇒ ツリー構図の大項目を案出するトレーニングにより、“発想力”が醸成されます。


さらなる夢・目標

 私のコンサルティングや研修業務のベースが“ロジカル・シンキング”や“マーケティング”であることをご存知の方は、このたびの「実践的ビジネス文書研修」が単なる“書き方教室”ではないことを十分にご理解いただけると思います。

 やる以上は、ビジネスにおける“成果”に結びつかなければ何の意味もありません。例えば、企画書や提案書の書き方に自信のなかった人が、本研修を受けて的確な提案書を提出して営業成績を挙げた・・・これは典型的な“成果”です。

 この目指すべき“成果”のひとつに「出版」があっても良いのではないかと考えています。出版経験のない人には“成果”というより“夢・目標”の類かも知れませんが、“夢・目標”は大きければ大きいほど、鮮明であれば鮮明であるほどモチベーションが上がります。


 すべての受講生に「出版を目指しましょう」とは言いませんが、本研修が「文書作成に関するゴールではなく、出版へのマイルストーンである」という考え方に共感いただいたり、モチベーションを上げていただける方には、ぜひ本研修と「出版実現講座」をご利用いただきたいと思います。



※大嶋先生の「出版実現講座」:
http://rikaohshima.cocolog-nifty.com/blog/

※「出版実現講座」と本研修のタイアップに関する記載:
http://rikaohshima.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-e872.html


                      
       ちなみに、大嶋先生は空手の有段者(黒帯)であり、まさに“文武両道”の講師でいらっしゃいます。

2011年9年22日(木)  晴のち曇   昨日は台風15号が猛威を振るいました。

 昨日は、大型の台風15号が東日本を縦断し、各地に大きな被害をもたらしました。東京では、通勤ラッシュの時間帯にJR・私鉄の大部分がストップし、帰宅難民が大勢出てしまいました。

 私は、研修終了後にご担当者と打ち合わせを済ませ、ビルの外に出たら雨がほとんど降っておらず、内心「ラッキー」などと思っていたら・・・地下鉄・南北線の麻布十番駅に着いた途端に「だめだ、こりゃ」に変わってしまいました。

 仕方がないので、研修会社のご担当者と一緒に近くの中華料理店で飲み食いし、南北線が再開した22時頃まで時間を潰すしかありませんでした。
 まったく予定外の飲み会でしたが、なぜか紹興酒が1本分以上、空いてしまいました・・・だったらボトルで注文すれば良かったのに・・・そういう問題じゃないか・・・


                    
         南北線・駒込駅の改札横のゴミ箱は、強風のため壊れて捨てられた傘の山でした。

2011年9月19日(月)  曇   オープン研修:「実践的ビジネス文書の作成」を開催します。

 私の今年の業務の中で一番多いのは、「ビジネス文書の作成」に関する研修です。ロジカル・シンキングやビジネススキル向上といったテーマと絡めた形態が多いのですが、いずれにせよ「文書作成(ライティング)」に対するニーズが、民間企業・地方自治体を問わず急増しています。

 そこで、MOUとしてはオープン研修:「実践的ビジネス文書の作成」を開催し、個人でのご参加や1社から数名のご参加にも対応できるよう企画しました。


開催要領

  日 時: 10月22日(土) 10:00〜17:00

  場 所: 文京区勤労福祉会館
          JR山手線・駒込駅または田端駅より徒歩9分
          お問い合せをいただきましたら、地図をお送りします。

  費 用: 10,000円/お一人様

  プログラム詳細・研修内容: 分かりやすく説得力のある「実践的ビジネス文書」作成研修

  お問合せ・お申込み: メールにてお願いします。 urabe0607@nifty.com


自己流の書き方で伸びない悪循環

 お心当たりはありませんか?
 学校では「起承転結」の書き方を習ったのに、会社では「結論を先に言え(書け)」と上司から言われる・・・でも、具体的には? どのように書いたらいいのか分からない・・・

 こうした疑問に明確に答えられる上司は極めて少ないのが現状であり、そのために「自己流の書き方」で伸び悩む社会人が多いのです。


 ビジネス文書については、これまで「書き方」の指導は広く行われてきましたが、本当に大切なのは、書き方の前段階の「情報整理」と「構成」なのです。

 本研修の受講生は、「情報整理」と「構成」に基づく「説得力」が飛躍的に向上し、組織内で、あるいは顧客に対して具体的な成果を挙げています。


あらゆる文書に応用できる「情報整理」と「構成」

 今回の研修会で習得されたノウハウは、報告書・企画書・提案書・プレゼンテーション資料・論文など、あらゆるビジネス文書を作成する際に応用できます。

 この機会に、表面的な書き方ではなく、根本的な文書作成能力の改善・向上にお取り組みいただきたいと思います。


無料体験会(説明会)

 主に人事・教育担当の皆様を対象に、無料体験会(説明会)をご用意しています。ぜひ、ご参加いただき、本研修の内容と効果を実感してください。

  日 時: 10月11日(火)  第1回 13:30〜15:00  第2回 15:30〜17:00

  場 所: 文京区勤労福祉会館
          JR山手線・駒込駅または田端駅より徒歩9分
          お問い合せをいただきましたら、地図をお送りします。

  お問合せ・お申込み: メールにてお願いします。 urabe0607@nifty.com




 一人でも多くの皆様にご利用いただき、具体的に「分かりやすく説得力のあるビジネス文書」の作成能力を向上していただきたいと考えています。よろしくお願いいたします。


                      
    さらっと聞き流されるスピーチと違って、文書は後に残り、様々な人が目にします。そういった側面からも、
    「自分の分身」とも言えるビジネス文書を、自信を持って作成できるよう取り組んでください。


2011年9月18日(日)  晴   ツリー構図で「論理性」を磨くと、「感性」も豊かに!(後編)

「前編」は、8月4日に掲載しています。


 ロジカル・シンキング(論理的な思考力)の分野でよく用いられる「ツリー構図」が、「論理性」とは真逆の「感性」についてもプラスに役立つ、という話の後編です。


「前編」のダイジェスト

 芸術に対する“感性”とは、生まれつき持っている天才肌の人は除いて、“磨くもの”です。そこで、下記のような日本人と欧米人の対比構図が発生します。

  ★日本人
     揺るぎない判断材料(作家名・作品名など)を持ち出し、良し悪しのレベルを判断する。
     それで安心して、芸術の中身は“ボケーッ”と見てしまう

  ★欧米人
     日頃からツリー構図を使っているので、自分なりの「視点」で芸術作品を観ることになり、
     その視点を理解してもらえるよう(否定されないよう)、構図の中で整理していく。

 感性とは磨くものですから、ボケーッと見てしまうだけでは磨かれません。そういう点では、欧米の方が“一般人”が芸術に対する“感性”を磨く上で、環境に恵まれていると言えるでしょう。

               (途中省略)

 何度も言いますが、私は日本が芸術分野でも世界最高レベルの国だと信じています。欧米の一流の画家たちが日本の浮世絵にインスピレーションを得たという例を出すまでもありません。
 ただ、一般人のレベルに限定すると、上記の「自分なりの考えを整理する」というトレーニングにおいては、まだまだ欧米流を学ぶ必要があると考えています。


Don’t think,feel!

 ブルース・リーが映画「ドラゴンへの道」で説いた名セリフです。「考えるな、感じろ!」 たしかに、武道の分野でも、芸術の分野でも、共通していえる真理だと思います。

 ただ、私はこのセリフが全ての人に当てはまるとは思っていません。なぜなら、よくマネジメントの分野で語られる「2・8の法則」が成り立つからです。(2・8の法則とは・・・会社の中で、成果を挙げて社員の生活を支えているのは全体の2割程度、というシビアな見方)

 天才肌の人や、天才ではなくても将来プロを目指す人は(全体の2割もいないと思いますが)、ぜひ「考えるな、感じろ!」方式で感性を磨いていってください。
 人々の心を打つ本物の芸術作品を創ろうと思ったら、やはり理屈は抜きにして「震えを覚えるほどに感じ続ける」といった修業が必要でしょう。

 しかし、天才肌でもなく、アマチュアの範囲内で「趣味として描く、作る、演奏する」といった活動をしたり、「芸術作品や音楽について語る」という場合は、ただ単に「感じる」ではなく、「どのように感じたら良いか」という「視点・切り口」を持った方が、よりレベルの高いアウトプットができるようになります。


感性の“スイッチ”を入れるツール

 ここから先は、一般人(アマチュアの範囲で活動する人)についての話です。芸術作品を観たり、音楽を聴いたりする場合、単にボケーッと見たり聞いたりするのではなく、どのように感じたら良いのかという「視点・切り口」を自分の中に保有するためのツールとして「ツリー構図」が使えます。


          【ツリー構図】

         



          【ツリー構図の大項目を設定する際の視点・切り口 例】

             


 ツリー構図の中項目や小項目まで考えようとすると、まさにロジカル・シンキングになって理屈っぽさが前面に出てしまうので、今回は大項目に絞ります。


 例えば、絵画を観るとき、大項目の「並列型」を応用して、「全体の構図、色づかい、筆のタッチ」という視点・切り口で観るように自分に課したらいかがでしょう。
 最初は理屈っぽくて違和感があると思いますが、そこを我慢して、一流といわれる作品を観続けてください。そうすると、次第に「なぜ、その絵が一流と評されているのか」という理由、もっと言えば真髄が浮かんでくるはずです。

 ここまでくると、趣味で絵を描いている人、これから描こうとしている人は、間違いなくレベルアップした絵が描けます。
 あるいは、突然に絵を見せられてコメントを求められても、「構図、色、タッチ」という視点で評論家並みのコメントを述べることができるようになります。

 そのことが嬉しくて励みとなり、もっと色々な視点で絵を観ようという気持ちになりますし、いつの間にか理屈ではなく「感じる」という領域に入る人も多くなるでしょう。そうなると、その人の「感性」のスイッチが入ったと表現できると思います。

 なお、大項目としては、他にも比較型(複数の画家を様々な比較項目で比べてみる)や、時系列型(一人の画家の作品を青年期・最盛期・老年期といった年代ごとに観て違いを感じる)などがあります。



 一般的には、「論理的な思考」は「左脳」が、「豊かな感性」は「右脳」が司る(つかさどる)と言われ、まったく別物のようなイメージを抱く人も多いと思いますが、そこは一人の人間の一つの脳ミソですから、どこかで連動していると考えるのが自然でしょう。

 「卵が先か、鶏が先か」と同じことで、ツリー構図を使って「論理性が先か、感性が先か」を自分自身で実験してみると面白いでしょう。得することはあっても、損することはないと思います。


                      
       ツリー構図には、まだまだ秘められたポテンシャルが存在します。今後、少しずつ披露していく予定です。


「前編」は、8月4日に掲載しています。

2011年9月15日(木)  晴   ジャック・ダニエルは、ハイボールにしても美味いです。

 ホント、どーでもいいネタですが、昨年「ハイボールに凝ってます」なんて記載をして、それがどこに収録されているのかも分からないスットコドッコイな状況ですが・・・一昨夜出張先で、研修業務の準備を終わらせ、業務に必要なメール連絡をお客様やお取引先の皆様と交わし、それでも時間があったので「ハイボールの飲み比べ会」を一人で開催しました。

(そんな言い訳がましい書き方をしなくても、誰も「占部は仕事もせずに飲んだくれてる!」なんておっしゃらないとは思いますが・・・)


 結論から申し上げると、「やっぱりジャック・ダニエルが一番美味い」ということです。

 ただ、正統派のジャック・ダニエル通からは「ジャック・ダニエルをハイボールにするような奴ぁ、おととい来やがれ。キース・リチャーズに謝れ!」と言われそうですね。


Keith Richards, The Rolling Stones
 キース・リチャーズ・・・ザ・ローリング・ストーンズのギタリストにして、数々の伝説に彩られた史上最強のロック・ミュージシャン・・・

 1983年に公開された映画「Let's Spend the Night Together」(1981年のローリング・ストーンズ、ワールドツアーの模様をドキュメンタリータッチで描いた映画)のワン・シーン・・・リハーサル後のステージに腰掛け、左手で愛用のギター(フェンダー社のテレキャスター・カスタム)を抱え、右手にジャック・ダニエルのボトルを持ち、おもむろにラッパ飲みを始めたではありませんか!

 うおぉ〜っ、カッコよかぁ〜っ!!

 まだ東京に出てきて1年ちょっとの私は、おもわず博多弁で叫んでいました。一緒に居た友人達も、それぞれの故郷の言葉で口々に叫びながら、翌朝まで、7回も連続で映画を観てしまいました。

 翌年、映画がビデオテープ(時代を感じます・・・)で発売されたら、すかさず買って、それから半年間というもの毎日繰り返し観続け、とうとうビデオ・デッキが壊れてしまいましたとさ・・・


 そう・・・ジャック・ダニエルとは、そういう酒なのです!

 ああ、それから30年近い歳月を経た結果、私は堕落してしまいました。ジャック・ダニエルをストレートで飲み続け、ロックで飲んでいた同僚を非難し、不用意に水割りにした女性従業員(ホステスさん)に厳しく説教をたれてきた私が・・・まさかのハイボール!

 ♪つまらない大人にはなりたくない・・・(By 佐野元春)

 ああ、私は道を踏み誤ってしまいました。年齢を重ねたから、大人になったから、体力も昔と比べて落ちてきたから・・・そんな理由で、ジャック・ダニエルを炭酸水で割った邪道な酒を飲むような、つまらない男に成り下がってしまいました・・・


 んっ?・・・いや、待てよ。なんか、おかしいぞ・・・おやおや?
 一番堕落したのは、ジャック・ダニエルのハイボールなんぞを日本の酒造メーカーと組んで商品化した、ジャック・ダニエル社じゃないですかぁ〜っ!!


                
  ジャック・ダニエル(左端)はバーボンではありません。        世界一カッコいい男の、
  テネシー・ウィスキーと呼んでください。                 世界一ステキな酒の飲み方!

2011年9月13日(火)  晴   環境汚染対策支援コンサルティングを再開しました。

 現在、私はコンサルティング業務の一環として、ロジカル・シンキングやマーケティング等を中心とした研修業務を進めています。

 2008年6月以前から私をご存知の方は、私が潟\フィアにおいて土壌汚染や水質汚染の浄化システムの開発・販売に携わっていたことをご記憶でしょう。
 いろいろ事情があって一時中断していましたが、このたびご縁があり、また浄化システムの性能の良さを確認できましたので、環境汚染対策支援コンサルティングを再開することにしました。


まず、水質汚染対策

 異常気象や生活排水の増加などによって、湖や池でアオコ(藻の一種)が大量発生し、付近の住民が悪臭によって生活そのものが脅かされるといった例が増えています。
 先日、「噂の東京マガジン(TBS系、日曜 13:00より)」でも放映していましたが、茨城県の霞ケ浦では、アオコのために付近に悪臭が漂い、その臭いは臭気測定器によれば“くさや”よりも遥かに臭いそうです。

 水質汚染については、アオコによるものだけではなく、主に硫化水素による臭気や養殖場での魚介類の死滅など、様々な局面が存在します。
 こうした水質汚染に対処するため、「高性能かつ低コスト」の浄化システムを駆使し、浄化作業を進めることにしました。


システムでの対処

 例えば、アオコによる湖の悪臭を解決する場合、方法は2つあります。
   @「薬剤」でアオコを湖底に沈め、湖の自浄作用を回復させ、硫化水素(悪臭の元)を抑制する
   A「機器」を使って湖の表面から湖底に対流を起こし、全体に酸素を行きわたらせる

 このたび使用する浄化システムは、上記@Aの両方を併せたものであり、相乗効果をもって効率よく、なおかつ低コストで浄化作業を進めることができます。


「実証実験」の場所を探索中

 浄化システムについては、宇部マテリアルズ株式会社(宇部興産の関連会社)の薬剤を中心としており、薬剤の実績については十分です。

 あとは、浄化システム全体の実証データを多数集めることが急務となっており、「実証試験」を行なえる場所を探しています。
 「実証試験」については、「機器」の設置や「薬剤」の投入など、すべて無償にて対応させていただきます。(当面は、関東近辺を想定しています。)

 まずは次のような場所や団体について、心当たりがありましたら、ぜひご連絡ください。

   *すでに悪臭で困っている「湖・池・沼」 など
   *排水の悪臭処理の効果や費用を見直したい「養豚場、養鶏場、酪農場」 など
   *硫化水素による被害を予防したい「養殖場」 など

 浄化システムのコストを含め、お問い合わせはメールにてお願いします。 urabe0607@nifty.com



 かつてのように、北海道の雪で真っ白な大地を、パジェロを駆って1日400km以上移動しながらの環境事業は無理ですが、今回はご協力いただける宇部マテリアルズおよび販売元の皆様と連携しながら効率的に進めてまいります。


                      
                     環境浄化による社会貢献、これも私のライフワークです。

2011年9月11日(日)  曇   様々な「節目」となる日・・・考えるべきことは山積しています。

 今日は偶然の一致ではありますが、様々な出来事の「節目」となる日です。「東日本大震災の発生」から半年、「尖閣諸島問題の勃発」から1年、そして「ニューヨークの世界貿易センタービルへの航空機自爆テロ」から10年が経過しました。

 人災・天災にかかわらず、「人々の平和な生活を脅かす要因」や「人々の平和な生活を維持するために必要なこと」について、あえて考えるに相応しい日でしょう。


 この場で、政治家の悪口を並べたところで何の得も前進もないことは重々承知していますが、2011年9月11日がどんな日だったのか、世の中がどんな状況だったのかを、後々振り返ることができるよう“忘備録”として記載しておきます。


東日本大震災の発生から、6ヵ月

 テレビのニュースでは、被災地の漁港の修復が進み、秋に向けてサンマ漁が開始されたとか、壊れた店舗を何とか修復して食堂や雑貨店を再開したといった嬉しく感動的な話が数多く流されるようになり、被災地の方々の懸命な努力に頭が下がる思いです。

 その一方で、おそらく上記のようなプラスの側面とは逆に、精神的・肉体的な苦しみや経済的な負担に襲われ続ける方々が何千倍・何万倍もいらっしゃることは想像に難くなく、東京で暮らす私なんかが軽々しく語ることはできないことも承知しています。

 ただ、私たちは自分なりに自分ができること(私の場合はコンサルティングや研修活動)を続けることで、被災地の復興に何らかの形で貢献し続けるしかありません。


 ・・・昨日、野田内閣のもとで経済産業大臣(風評被害の防止も重要な任務のひとつ)に就任した鉢呂氏が、原子力発電所の事故で苦しむ福島を視察した際、その後の影響度を考えずに「死の町」と表現したり、帰京後の記者会見の場で知り合いの記者に「放射能をうつしてやる」などの極めて幼稚な問題発言をしたということで、就任後わずか9日間で辞任しました。

 ・・・管内閣のもとで、やはり松本復興大臣が被災地である岩手県・宮城県で放言したことがもとで就任後9日間で辞任したことと合せ、他にも本雑記帳で記載してきたようにリスクマネジメントの基本が出来ていないこととも合せ・・・書きたいことは山ほどありますが・・・本当に“いい加減”にして欲しいと言うしかありません。

【主な関連記載】
2011年4月13日  大震災の二日前に予兆! この事実を思う受け止めたい
2011年4月11日  大震災から1ヵ月が経過・・まだまだ現在進行形です
2011年3月13日  東北地方太平洋沖地震・・・被災地から連絡がありました



尖閣諸島問題(中国漁船の体当たり事件)から、約1年

 外交問題が、領海内(まさに自分の家の庭)でも発生するという動かしがたい事実を突き付けられた事件でした。
 この時は、クリントン国務長官が「尖閣諸島問題は日米安全保障条約の範疇」とコメントしてくれたことが功を奏し、中国も態度を軟化した感がありました。

 しかし、相変わらず空母を東シナ海に展開して制海権を得るという野望に満ちており、まったく予断を許すことができません。
 また、詳細な意図は分かりませんが、ロシアが24隻の艦隊で宗谷海峡を横断するという挑発行為に出ています。韓国との竹島領有問題も全く解決の糸口が見つかっていません。

 このように、日本を取り巻く外交問題は風雲急を告げる状態であるといって過言ではありません。ああ、それなのに・・・羽田空港の管制官がエアフォースワン(アメリカ大統領専用機)の運航計画に関わる情報をインターネットに掲載するという前代未聞の不祥事を起こし、野田総理大臣がオバマ大統領に直接謝罪する場面も想定されています。

 いま日本は国内も国外も国難に晒されている訳ですから、リーダーである野田総理の足を引っ張るのは止めましょう・・・としか言いようがありません。

【主な関連記載】
2010年11月 8日  尖閣諸島問題を含め、いろいろあった週末でした
2010年 9月30日  リスクマネジメントの基礎の基礎について
2010年 9月29日  太平の眠りを覚ます尖閣諸島問題



NY世界貿易センタービルへの航空機自爆テロから、10年

 同時多発テロ・・・世界貿易センタービルが崩れ落ちる様子をリアルタイムでテレビで観ましたが、あの時の衝撃は忘れることができません。

 あれからちょうど10年、昨日のニュースでクリントン国務長官が「アルカイダが新たなテロを計画し、アメリカに牙を剥こうとしている」という旨のコメントを発表していました。
 相変わらず相手を責め立てる一方ですが、そろそろアメリカは、“復讐が復讐を呼び、その復讐がまた新たな復讐を呼ぶ”という極めて明快な事実を真剣に認識した方がいいでしょう。

 二年前にノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領が、今年の五月にはパキスタンに潜伏していたビン・ラディンを急襲して殺害しました。
 平和を守るための軍事行動なら許される・・・アメリカはトップから一般の国民に至るまで、そのように考える人が多いようですが、このままでは永久にテロは撲滅できないでしょう。


 テロリストに対して毅然とした態度で臨むことは必要です。しかし、それと同時に「テロの温床となっている貧困や飢餓の撲滅にアメリカがどう向き合うか」「宗教や政治、経済に関する価値観の違いを、どう受け止め、どう向き合っていくか」といった、単なる「対立・攻撃・制圧」を超えた地道な姿勢と活動が必要です。

 かつて、というか最近まで黒人を差別し酷使していながらも、黒人の大統領を誕生させたアメリカのことですから、テロに関わる問題も解決の道を見つけることができるはずです。

【主な関連記載】
2011年5月 3日  昨日見た、将来に向けた「正の資産」と「負の資産」


                      
     何かの巡り合わせとしか思えないほど、9月11日はポイントになる日です。もっと良い日になれば・・・

2011年9月9日(金)  晴   「研修堂」の月間講師アクセス・ランキング V8達成です!

 研修・セミナー講師の紹介サイト「研修堂」の8月度アクセスランキングにおいて、

   ★「講師プロフィールページ」へのアクセスランキング 1月〜8月度 連続第1位 V8達成

という成果を挙げることができました。詳細については 「研修堂」の私のプロフィールページ をご参照ください。

 今年に入って早くも8ヵ月、ずっと多くの方々にご覧いただいて、本当に感謝するのみです。ありがとうございます。


 プロの講師が520名登録している中での連続1位ですので、ここは日頃ご支援をいただいておりますお客様・お取引先の皆様と一緒に、素直に喜びたいと思います。
 ここまで来たら、かつての巨人軍と同じくV9、そして中野浩一選手の前人未到の大記録V10を目指します。(何か、大きく勘違いしていますが・・・)

 今後とも、コンサルティングや研修業務を“机上の空論”に終わらせず、あくまでも「成果に直結する実践的なものを提供すること」をモットーに頑張ってまいります。


●「講師プロフィールページ」へのアクセスランキング

     


                      
   念のため、もう一度クリックしてください。⇒ http://www.kenshudo.net/sp_detail/id1237440396-246410.html 

2011年9月6日(火)  曇のち雨   日本武道館で、ユニコーンのコンサートを観ました。


 昨夜は、ユニコーンのデビュー(1886年)以来の熱狂的ファンである家内と一緒に、武道館でのコンサートに行ってきました。

 解散、そして活動再開を経たスーパーグループだけに、観客の年齢層も落ち着いた感じで、チューリップほどではありませんが、終始和やかに盛り上がったロック・コンサートで、オープニングの「ライジングボール」からラストの「デジタルスープ」まで、エンターテイメント性に満ちた素晴らしいステージが繰り広げられました。


圧倒的な演奏力

ギターの凄腕たちのバトル
 メンバー5人のうち、4人がギターの腕前に自信ありの面々であり、オープニングの「ライジングボール」で、手島いさむ(てっしー)がギブソン・ES335、奥田民生がフェンダー・ムスタングという、分厚いディスト―ションが持ち味のハンバッキング搭載のギブソンと、切れ味の鋭いシングルコイル搭載のフェンダーを組み合わせるという、ギター少年(中年?)なら誰もが頷くであろう王道中の王道ともいえるセッティングで登場し・・・これがまた、レスポールとストラトキャスターの組み合わせでないところに、王道をちょっと“外し気味”で行くという、ユニコーンの面目躍如たるものがありました。(下掲の写真は本人のものとは異なります。)

              
   ギブソン ES335、レスポール     フェンダー テレキャスター、ムスタング      ヤマハ パシフィカ


 その後、奥田民生がES335、手島いさむがヤマハ・パシフィカ、阿部義晴がテレキャスターを抱えてのアンサンブルというかギター・バトルを繰り広げ、ギター・マニアには「もう、たまらん!」という幸せなひと時でした。

 もちろん、日本人ミュージシャンの中では「レスポールといえば民生ちゃん」と呼ばれるほど、コレクションの多い彼のこと、レスポールの重厚なサウンドもたっぷりと聴かせてくれました。


実力に裏打ちされた多様なステージ
 全員が作詞作曲してボーカルを担当できて、なおかつ一人一人が複数の楽器を演奏できるというスーパー・バンドですから、彼らは自分がやりたいと思ったことを全てステージでやり尽くすことができるのです。

 例えば、パンフレット上の紹介・・・
       川西幸一    ドラム、ボーカル担当
       奥田民夫    ギター、ボーカル担当
       手島いさむ   ギター、ボーカル担当
       EBI        ベース、ボーカル担当
       阿部義晴    キーボード、ボーカル担当

以上のはずですが、例えば、川西&EBIがラップをやりながらステージ上を駆け回っているときに、民夫ちゃんがドラムを叩き、阿部義晴がキーボードでベース音を刻み、手島いさむがギターとキーボードを交互に演奏したりといった感じで、もう担当楽器がどうのこうのといったレベルの話ではなくなっています!


宙づりでスーパーテクニック披露
 今回のコンサートの見せ場は、手島いさむ(ギター)とEBI(ベース)が、ワイヤーで吊るされて、ステージから10m上空を舞いながら演奏するという・・・ジャニーズ事務所びっくりの場面でした。
 特に、てっしーが空中で、ヴァン・ヘイレンを髣髴とさせるライトハンド奏法を見事に決めるところは圧巻でした。

 ギターを弾いたことのある人なら分かると思いますが、弾力性のあるふかふかのクッションに座って身体を揺らしながら弾くだけでも弾きづらいのに、吊られただけで足裏への支えの無い状態で弾きこなすのは相当難しいはずですよね。


圧倒的なエンターテイメント性

 サラリーマンが居酒屋でよくやるグダグダ話し的というか、微妙かつ絶妙な間の“ほのぼのトーク”も絶好調で、これがまた貴重なアクセントになっていて良いのです。

 また、演奏力にも通じることですが、EBIがアコスティック・ギターで渋く弾き語りしている後ろで、他のメンバーが“段ボール箱を利用して手作りしたパーカッション”で盛り上げるなんて、エンターテナーの極みとしか言いようがありません。

 栄光の武道館のステージで、段ボールを叩いて立派に演奏を成立させて観客を楽しませることのできるバンドは、ユニコーンをおいて他にはいないでしょう。


 今回はニューアルバムのプロモーションという位置付けでもあったため、演奏曲目は活動再開後の最近の曲が多かったのですが、筋金入りのユニコーンの大ファンである家内が言うには「デビューアルバムに入っていた“メイビーブルー”を突然演奏しだしたから、ビックリしたし、嬉しかった」ということです。

 昔からのファンへ、さりげなく恩返しをするあたり、さすがに平均年齢が40歳半ばに達し、エンターテイメント感覚に磨きがかかっているようですね。

 これだけ演奏力も楽しさも抜群なステージが展開できるのですから、もう喧嘩別れなんてしないで、ずっと活動し続けて欲しいものです、ホントに。


   
 館内はビデオやカメラは一切禁止なので、とりあえず周辺のユニコーン関係の風景を撮りました。

2011年9月5日(月)  曇   中華料理店の味を簡単に再現できる調味料

 先月末から4回連続で“中国ネタ”が続きましたが、毎回長文を読んでいただき、ありがとうございました。
 そんな皆様にお礼を兼ねて、「中華料理が食べたくなったら、いつでも家で簡単に美味しく作れてしまう魔法のような調味料」をご紹介します。

 ご存知の方も多いと思いますが、「味覇(ウェイパァー)」という調味料を使うと、ホント手軽に中華料理店の味を再現できます。250g入り缶で800円台、なんとお得なんでしょう。

 お湯200ccに「味覇」を5g(小さじ1杯)を入れるだけで、本格中華スープの出来あがりです。ニンジン・玉ねぎ・シメジといった野菜や、中華ハム(なければ適当にソーセージや普通のハム)を煮込めば、ビックリするほど旨味の効いたスープが楽しめます。

 これに、ニンニク醤油(ニンニクのかけらを醤油に1週間以上漬け込んだもの)や、ハッカクを軽く煮出した汁などを加えたら、もう部屋中に中華街の香りが漂います。

 野菜炒めや炒飯にも少量加えるだけで、「あれっ、料理の腕前が数段上がったかな?」と思わず勘違いするほど旨味が増します。


【留意点】
 あくまでも日本の街で見かける中華料理屋さんやラーメン屋さんの味を再現できるのであって、中国本土や台湾の料理の味とは別物ですので、そこんところはご留意ください。

 それから、化学調味料も入っていると思いますので、敏感な人は食後に舌や唇に化学調味料特有の余韻が残ります。たしかに塩っ気も高めです。
 ですから、メインの出汁としてではなく、“やや多めの隠し味”程度に考えておいた方が良いかも知れません。



        
  町の小さな中華料理店の棚に置いてあるイメージの“味覇”    “味覇”と野菜・ソーセージのみで作った極旨スープ

2011年9月3日(土)  曇のち雨   上海に行きたかった男C (始末記)

「観光編」は8月29日、「食事編」は8月31日、「風俗・習慣編」は9月2日に掲載しています。


 今回の中国訪問では、北京の「万里の長城」、西安の「兵馬俑」と、初めて接するスケールの大きな遺跡に感動し、高い満足感を得ることができました。

 しかし、本当は・・・私がこれまで一番回数多く訪れ、良い思い出も恥ずかしい失敗談もいろいろとある“上海”が懐かしく、大好きで、今回最も楽しみにしていた場所です。


往きの機内・・・予兆

 成田空港から飛び立った中国国際航空(Air China)の機内です。備え付けの雑誌や避難経路等が書かれた紙が入っている袋の部分が、ご覧のように壊れていました。
 また、簡易テーブルを手前に引いたところ、座席後部の布の部分がベロ〜ンと裂けた状態のままでした。小さい事は気にしないのか、大雑把なのか・・・

    


北京〜西安の機内・・・前兆

 「食事編」にも記載したように、北京から西安へのフライト、これも中国国際航空(Air China)でしたが、西安が集中豪雨とのことで出発が3時間ほど遅れてしまいました。
 まあ、仕方ないかなあ・・・と思っていましたが、実際に西安に着くと、それほど地面が濡れている訳ではなかったような・・・ 遅延には関係ありませんが、機内食は最高にマズイものでした。

  


上海・・・嗚呼、上海・・・

 久しぶりの上海、この数年行きたくて仕方のなかった上海、大好きな上海、いよいよ上海に向けて飛び立つため、西安空港に向かいました。

 おやっ? 何となく空気が怪しいではないですか・・・また遅れるのか・・・

 空港に到着したのは11:00、出発時刻は12:10、それなのに12:00になっても何のアナウンスもなく、12:15頃になって搭乗ゲートが変更になったということで、広い空港内を移動しました。
 それから1時間以上待たされた挙句、13:30になって、ようやく飛行機が遅延していることが電光掲示板に載りました。

 まっ、いいか! 二日前も3時間近く待たされた訳だし、これも中国の一面なんです。目的は上海に行き着くことですからね。
 とにかく夕方までに着いて、予約している「上海雑技団」のステージ(まだ日本では公開されていない最高の舞台)を観て、「外灘(ワイタン)と浦東(プートン)」の美しい夜景を見物できて、明日「豫園」を見学できて、北京料理とは異なる「上海料理」に舌鼓を打つことができれば、何の文句もないのです。

 楽しい上海の夜を頭に描きながら、兎にも角にもプラス思考で待ち続けること3時間30分!


 ・・・はれっ? どういうこと? 電光掲示板に「取消 Canceled」の文字が・・・取消って、欠航ということ? 何がどうしてどうなったの・・・?

 今回のコーディネーターである中国人の王さんとのやり取り・・・「ほんっとに、ごめんなさい。飛行機が故障して飛べなくなりました。」「じゃあ、他の飛行機でとにかく上海に飛びましょう。」「いや、いま西安は花博覧会で人が大勢押し寄せていて、どの飛行機も満杯で取れないです。」・・・その後、いろいろとあって・・・

 王さんからの最終コメント「上海に行って、上海から日本に帰る予定でしたが、この状況ではそれも危ないです。今回は上海をあきらめて、これから北京に向かうことにしたいです。北京へは確実に行けるし、北京から日本に帰る便は必ず確保できます。」

 ・・・はあ、脱力感・・・なんで、こげなことになるとね・・・上海ば行きたかったとに〜・・・え〜この、ぐらぐらこくばってん・・・しょーがなかばい・・・

 結局、王さんが急きょ必死に探してくれた北京のホテルに着いたのは、夜中の1時でした。ぐったりで、口もきけまっしぇん・・・


 日本への帰国翌日には茨城に出張し、翌々日には大手企業向けの研修講師を務める予定になっていたため、この選択はベストというか、これしかなかったのです。

 上海・・・嗚呼、上海・・・近くて遠すぎた魅惑の“魔都”よ・・・

    


最後の最後まで・・・

 でも、まあ、今回は「万里の長城」と「兵馬俑」は満喫できたし、次回は上海だけに滞在してゆっくり過ごし、また別途に台湾で故宮博物館をじっくり見学しよう、そんなことを家内と話しながら出国検査を済ませたら・・・

 えぇ〜っ、今度は何なの〜? 安全検査(手荷物検査)の機器が故障したらしく、出国ゲートと検査場の間の扉が封鎖されてしまい、数百人が閉じ込められ、一時騒然となってしまいました。

 機器故障は後から知ったことで、閉じ込められたときは何が何だか分かりませんでした。何かの事故か、最悪はテロか・・・でも30分以上、何のアナウンスもなく、いったい何が起こっているのか分からず、あたりは中国語、英語、日本語、韓国語などで、不安と憤りに満ちた会話が飛び交いました。

 いやあ、ただでもグッタリ疲れているのに、最後の最後までやってくれますわ、中国さんは。でも、これも中国の一面なんです。


 ちなみに、ある程度の段階で、JALおよびANAのプラカードを掲げた担当者が「JAL○○便に搭乗予定のお客様、こちらにお越しください」と案内を始めました。
 中国・アメリカ・韓国の航空会社では、そんな配慮は一切ありませんでした。やっぱり、日本の良さって、日本を離れてみて、何かが起こった時、しみじみと分かるものなんですね。持ってはいませんでしたが、心の中で“日の丸”をハタハタと振りました。

   


本当に最後の最後の最後まで・・・

 やっと検査場が再開し、飛行機に乗り込み・・・もう大丈夫だろう、とにかく落ちずに成田空港に着陸してくれたら、あとは何の文句もない・・・と思っていたら・・・

 はい、先程の騒ぎのため、またまた飛行機の出発が遅れてしまいました。でも、もう慣れてしまいましたので、2時間程度の遅延では驚かなくなりました。

 ちなみに、私が座ったシートの雑誌入れの袋と簡易テーブルは、往きと同様にガタガタでした。そうです、今回も中国国際航空(Air China)です。

 1回だけなら「たまたま」ということも考えられますが、2回連続となると、これがこの航空会社の慢性的な課題ということになるでしょうね。

   


問題発生のメカニズム

 これだけトラブルが続くと、いろいろと考えてしまう訳です。

【発生の温床】
 中国人は、良く言えば「おおらかで、小さい事は気にしない」ということですが、悪く言えば「小さなミスを見逃してしまいがち、またミスの積み重ねに気づかない」ともいえるでしょう。

 例えば、飛行機の中でちょっと目に付いただけでも、
   ・上記のように、座席の附属備品がボロボロ状態でも放置したまま
   ・サービスの飲物(コーラ)がぬるい
   ・CAが後ろでべちゃくちゃ話していて、うるさい
   ・CAが搭乗客から預かった税関申告カードを通路に落としても気付かない
   ・CA同士が客席超しに器物の受け渡しをして、客にぶつかっても知らん顔をしている
といった状況です。

 こうした小さなミスや、顧客志向に反した行為というのは、
             ↓
 北京首都国際空港(中国の顔)での安全検査機器の故障や、アナウンスの不備につながり、
             ↓
 機体の故障で欠航という事態をも招く(ちなみに、同日に別の便も機体故障が原因で欠航)
             ↓
 そして積もり積もって、別分野ながら、先月の新幹線衝突事故のような大事故につながっていく

 以上のような「ミス〜故障〜事故の連鎖」を引き起こしているような気がしてなりません。


【今後に向けて】
 すでに様々なコンサルティング会社が中国向けに「接客研修」などを実施していますが、なんといっても中国は人口も多いし広いので、MOUがどこかと組んで入り込む余地は十分にあると思います。

 まずは、お客様の命を預かる業種や、お客様にサービスを提供する業種での「意識改革」は必須でしょうね。
 それから、問題発生時の対応に関する「システム整備」「マニュアル整備」、それらの「運用力強化」がポイントになります。

 さて、どこまでやり切れるか今のところは未確定ですが、帰りの飛行機の中で以上のようなことをあれこれ考えていました。


おことわり

 中国の悪口を書いた訳ではありません。ただ、急激な発展のためにハードは充実したものの、運用するためのソフト(人の意識を含む)が追い付いていない実態を客観的に書いたまでです。
 それによって、今後中国に行かれる方に「こういうことは想定の範囲内として行ってね」「こんなことで中国を嫌いにならないでね」というメッセージを送りたい訳です。

 日本と中国は海を隔てた隣国であり、好むと好まざるとに関わらず深い関係を保っていかざるを得ない関係なのです。
 まずは、相手のことを(自国にとって)長所も短所も知り抜くことから始まるのです。その判断材料の一部としていただくことが拙筆の目的なのです。


【おまけエピソード@】
 たしか7年前に上海に行ったとき、空港や街では銃を持った人民解放軍の兵士が警備していたように記憶しています。
 上海空港で、銃を持った兵士から別室に連れて行かれ、持ち物を全部こまかく検査された記憶があります。

 しかし、今回は一人も見かけませんでした。やはり世界の目が注がれたため、海外から来た人々を恐がらせるようなものは排除したのでしょう。(たぶん隠れた所からの監視はあったのでしょう。)


【おまけエピソードA】
 以前は、北京も上海も走っている車の7割以上をVW(フォルクスワーゲン)が占めていましたが、今回は車種の増加が目に付きました。

 日本車もトヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダ、スズキが、割合は少ないものの元気に走っていました。また参入してきている国も、もちろんドイツ(VW、アウディ、ベンツ、BMW)、そしてアメリカ(クライスラー、シボレー)、フランス(ルノー、プジョー、シトロエン)、韓国(ヒュンダイ、キーア)など、まさに中国の自動車市場は巨大なだけに“戦国時代”の様相を呈しています。


【夢・幻〜】
 飛行機の故障さえなければ、見るはずだった風景です。行く前に掲載した写真を、また引っ張ってくることになろうとは・・・想像もしていませんでした。

      
  外灘(ワイタン)の夜景              浦東(プートン)の高層ビル群


「観光編」は8月29日、「食事編」は8月31日、「風俗・習慣編」は9月2日に掲載しています。

2011年9月2日(金)  曇のち雨   上海に行きたかった男B (風俗・習慣編)

「観光編」は8月29日、「食事編」は8月31日、「始末記」は9月3日に掲載しています。


 海外へ行くと、本当に日本とは違う価値観による風俗・習慣があり、そこがまた面白い局面でもあります。特に中国人は日本人と顔・形が似ているだけに、その隔たりに時として愕然としてしまいます。


トイレ事情

 最初の話題がトイレで、ごめんなさいね。でも、中国に行った経験のある人は、私の意図するところを分かっていただけますよね。
 私が初めて中国を訪れた20年近く前に比べたら、随分と改善されました。やはりオリンピックと万国博覧会を経験し、(中華思想を持ちながらも)海外の目を気にせざるを得なくなった状況の“産物”と言えるでしょう。

 でも・・・日本と比べたら、そりゃあ汚いですぅ・・・下掲写真は、天安門の脇にある公衆トイレの内側です。中国語では「衛生手間所」と書きます。

 北京の天安門ですよ。中国の「顔」ともいえる最も大切な場所です。そこのトイレです。ですから・・・写真左のように「文明人たれ!」という表記が全ての個室ドアに表示されています・・・でも、逆に考えると、そういう表示をしないと、とんでもない事になるのでしょうね。

 写真右は、個室のドア内側の鍵が壊れている様子です。ちなみに全個室のうち4分の1のドアの鍵は壊れていました。
 ・・・ということは、大便をしているとき・・・個室が空いているかどうかを、誰かが確かめるためにドアを開けるということです・・・きゃあぁぁ〜っ


注)大都市圏の街中でトイレに行きたくなったら、とにかく外資系(日本も外資ですよ!)のホテルのトイレに駆け込んでください。そこなら、たぶん・・・おそらく大丈夫です。

    


豪快な非常口

 北京でも西安でも、観光バスの窓ガラスに「安全出口(Break glass in emergency・・・緊急時は、ガラスをぶっ壊せ!)」のステッカーが貼られています。
 えぇ〜っ、うっそぉ〜っ、と思いますよね、普通は。でも、横を見たら、しっかりと赤いハンマーが備え付けてあります! そうなんです、「安全」というものに対する価値観が、(日本を含む)西欧的価値観とは根本から異なるのです。

    


認識違いなのか・・・

 中国国際航空(Air China)のシートに備え付けてある雑誌に目を通していて・・・はあ〜っ? と思ってしまいました。
 記事の内容は、イギリスとフランスの間を高速鉄道でつなぐプロジェクトに関するお話なのですが・・・たぶんドーバー海峡横断トンネルに、新しく高速列車を走らせる話題なんでしょうが・・・下掲写真は、明らかに日本の新幹線「0系ひかり号」ですよね!

 日本の会社が関わっているのでしょうか? でも、記事内には日本を示す「日国」の文字は一切見当たりませんでした。

 なんなの? 英仏の高速列車の写真や想像図が入手できなかったから、とりあえず日本の新幹線の写真を載せたのでしょうか?

    


お高い缶コーヒー

 中国人はお茶(ジャスミン茶、ウーロン茶など)をよく飲み、コーヒーを飲む習慣があまりないとのことで、缶コーヒーも少量を韓国から輸入しているようです。(なぜ韓国なのかは分かりませんが。)

 コカ・コーラは世界戦略の一環で中国にもどんどん進出しているので、どこでも見かけます。中国では「可口可楽」と書き、カーコーカ〜ラ(日本語で中国語の発音を記すのは不可能・・・)、意味としては“口を楽しませる飲み物”ということで、発音も意味もコカ・コーラを言い表す名訳とされています。

 そういう訳で、輸入物である缶コーヒーの方が圧倒的に高くなるのは当たりまえで、コカ・コーラが4元(約50円)であるのに対し、缶コーヒーは10元(約130円)と、2倍以上の価格になっています。

        


博覧会ブーム

 昨年の上海万国博覧会が成功したので(・・・と言うより、強引に来場者人数の数合わせをして体裁を整えるのに成功したので)、今度は西安市で「世界花博覧会」が行われました。
 私が訪れた時がちょうど「世界花博覧会」の開催時で、ただでも中国は人人人で溢れかえっているのに、さらに観光地は混雑している有様でした。

 街中の歩道橋も小型の花輪で飾られ、それはそれで綺麗でしたが・・・印象としては人の多さの方が上回っていました。
 ま、この人の多さが、今回の訪問で後にいろいろと災いを呼ぶことになるんですがね・・・

 ま、それはそれで置いといて、西安の花博覧会のマスコットは、当地の名産品である“ざくろ”をモチーフにしたキャラクターです。
 中国は違法コピーが多いので、このキャラクター・・・日本の“ご当地ゆるキャラ”には似ていませんが、世界のどこかの都市で「あれって、うちの街のマスコットに似てない?」なんて噂が立っているかも知れません。

     



【おまけ写真】

 北京や西安といった中国北部から中部あたりにかけて、柳の並木が目立ちます。日本の柳と違って、枝がバサーッと垂れ下がっていますね。

              


 えっ? 何ですかぁ? じゃあ、中国南部というか、上海の街並みはどんな感じだ?・・・ですか。そうですねぇ、外灘(ワイタン)地区では、昔ながらのエキゾチックな街並みと、向こう側の浦東(プートン)の近代的なビル群が見えて、新旧両方の街並みが・・・
 はぁ? 写真はどうしたか?・・・ですか。そうですねぇ、まあ、長くなりましたし、それは次の機会にということで。


「観光編」は8月29日、「食事編」は8月31日、「始末記」は9月3日に掲載しています。

2011年9月1日(木)  曇   今日は防災の日、史上空前の訓練が都内で行われました。

 今日は防災の日です。1923年9月1日、関東大震災が発生し、甚大な被害を被ったことを忘れないよう設けられました。
 いつもは正直なところ、例年の恒例行事的な簡易版の防災訓練が繰り返されますが、今年は特に東日本大震災の発生を教訓に、かつてない規模の訓練が大々的に行われました。


 警視庁は、3月11日の大震災時に都内の道路が混雑してパトカーや救急車・消防車といった緊急車両が立ち往生したことを重視し、防災の日である本日午前9時、都内の主な幹線道路において約100箇所を封鎖しました。

 これによって、大地震発生後に道路を封鎖した場合に発生するであろう様々な事態を想定するためのデータが集められ、また一般のドライバーに自覚を促すこととなりました。

 いつも後手後手の印象を否めない大組織にしては、思い切った手を打ったと思いますし、大いに評価できるのではないかと思います。
 いずれ発生する可能性が高い関東圏内での直下型地震に対し、一般人である私たちも常に準備を怠らないようにしておきたいものです。


               
             午前9時から約10分間、都内の主だった幹線道路は封鎖されました。

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